文学少女と澪奈の旅 ページ19
少女はよく澪奈の家に遊びに行った。
この日も、少女は澪奈の家に遊びに来ていた。
少女は澪奈の部屋で自分の鞄を開けると、数冊のガイドブックや絵本を取り出した。
「何それ」
澪奈が意図が掴めないと言うように半笑いで少女に聞く。
「世界中を旅しませんか?!」
少女はキラキラとした目で澪奈に提案をする。
澪奈は相変わらずその本質は掴めていないようだったが、笑った。
「いいよ、楽しそう」
少女はあれから考えた。
新しい話は何を書こうかと。
考えながら彼に言われたようにガイドブックを捲っていた時だ。
ふと、旅をしたくなった。
現実で、じゃない。
澪奈とあらゆる国を、想像の世界を、過去と未来を、旅してみたいと思った。
少女と澪奈は時間なんて気にせずにずっとずっと語り合った。
「あの国ではこんな事をしよう」「戦国時代に行けたら何をしようか」「魔法を使える世界だったらどんな暮らしをしてるだろうか」
2人の想像は止まらない。
少女はその会話を録音していた。
家に帰って録音時間を見ると、5時間の表示が出ていた。
少女は苦笑する。
そして、録音した想像を再び家で聞きながら、会話をルーズリーフにまとめ構成を作った。
いい話が書けそうだった。
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らお - 綺麗な作品ですね。これからも更新頑張ってください。楽しみに待っております! (2019年5月6日 1時) (レス) id: 98f96d60d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆友梨ぃ☆
作成日時:2019年4月25日 20時