検索窓
今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:10,748 hit

8 ページ8

アサヒにも、大切な人の心当たりはあった。

アサヒの場合、それは初めての彼女だった。

幼なじみで、オドオドしてばっかのアサヒの手を引いて導いてくれた。

掛け替えのない、心から大好きだった人だった。

けれど、彼女は…屋上から落ちて死んだ。

誰に押されたのではない。

自ら、死んでいったのだ。

いじめられていた訳ではない。

家庭環境も良好。

原因がないのに、彼女は一人この世を去った。

梶「どういう…ことですか」

確かに、彼女は王子様が好きだった。

ライブに行ったことある!って自慢していたっけ。

ライブに行ってから、様子がおかしくなり始めたけど。

「あの頃の私は、まだあまり人気がなかった…。

人気が欲しかった私は、マインドコントロールを齧ってみたの。

次のライブ、マインドコントロールを使ったらね

すごい効果で、ライブに来た人たちが私のことを大好きになってしまった。

心臓が苦しい…。会いたい。見たい。聞きたい。

声だけじゃ足りない!!

こんな思いをするくらいなら、死んでしまった方が楽だ…って」

信じたくなかった。

自惚れているだけなんだろう?

そんなことで、死んだりしないよな…

福山「俺のっ…

俺の兄貴を返せっ!」

さっきから、兄という言葉に引っかかっていたことの意味をアサヒは知った。

アサヒも、怒鳴ろうかと思った。

拳を握りしめた。

アユムは王子様の襟首を掴んでいた

福山「テメェに溺れたせいでっ!」

アサヒは、唐突に王子様のファンをやめようと思った。

持っていたサイリウムを投げ捨てて。

「スタッフルームに、銃がありませんでした?」

王子様は、襟首を掴まれているにも関わらず

どうってことないような顔で言った

アユムとアサヒの目が合う。

梶「…ありましたけど」

「持ってこなかったんですね」

王子様はふっ…と笑う

福山「何が…言いてぇんだ」

王子様は自分のポケットから銃を取り出して、自分に向けた

梶「なっ…」

「私は罪深きアイドルです。

この世に存在することなど許されない…」

ゆっくりと引き金を引く

福山「やっ…やめろ」

ホールに銃声が響いた。

福山「『床収納に落ちた』ああああああっ!!」

アユムが叫んだけれど、王子様の反応はなかった

あとがき→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:AD‐LIVE , 声優   
作品ジャンル:ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

hoshina@(=`Å´=)(プロフ) - ≫労咳の沖田さん≪さん» ありがとうございます(*´ω`*) (2017年7月4日 21時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)
≫労咳の沖田さん≪(プロフ) - 笑いました。更新楽しみにしていますね (2017年7月4日 20時) (携帯から) (レス) id: c4241e28be (このIDを非表示/違反報告)
naa - hoshina@君の隣でそっと生きたいさん» プリン残ってるかなあ♪ (2017年1月3日 18時) (レス) id: 6ca95e7c8b (このIDを非表示/違反報告)
hoshina@君の隣でそっと生きたい(プロフ) - naaさん» イタズラ心がオチャメしちゃった☆ (2016年12月30日 22時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - hoshina@君の隣でそっと生きたいさん» ないんですよね(泣)ほんと嬉しいです。ありがとう御座います♪ある意味いい引きですねw (2016年12月30日 21時) (レス) id: 631c1cc72c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:☆友梨ぃ☆
作成日時:2016年12月27日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。