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先程までいた場所に戻ると、女の人が立っていた。

梶「あっ！！王子様ですよ！」

福山「へー…彼女が」

目の前に立っている人が、今人気のアイドルであり

2人に招待状を送った本人

「待たせてすいませんでした。

招待状、読んでくださったみたいで嬉しいです」

梶「でも…その…招待状を無くしてしまって」

アユムがもう1度カバンの中身を漁る。

福山「『共に夢を描こう』的な事だよ。無くしたのは運命だ」

アサヒが首を捻りながらカバンを漁る。

やっぱりない。

「まあ、読んでくださっただけで大丈夫ですよ」

梶「あの…気が早いかもしれませんが…

どうして僕達なんですか？」

アユムはまだカバンを漁っていた

福山「『招待状』…あった！！」

「ありましたか。丁度いいですね。

招待状をもう1度読んでみてください」

梶「えっと…『招待状。アユム様

あなた様に日頃の応援の感謝をこめて、素敵なパーティーにご招待します。

最後には重大発表もありますので、来ていただけたら幸いです』」

福山「重大発表っていうのが気になってんだよなぁ」

王子様は悲しげに笑った

「私は、2人に…いや、いろんな人に謝らなくてはいけないことがあります」

梶「え、なんですか…」

ファンだからこその緊張と不安だろうか。

アサヒも曖昧に笑う。

尋常じゃない空気だ

「私は、貴方の大切な人を殺してしまいました」

瞬間、アユムが頭を抑えた

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