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宮野「いや、まあ…幽霊ですから、皆死んでますよ。

貴方は何をやっているんですか？」

梶「僕ですか？」

貴方しかいない。

ソラはえっへん、と胸を張って

梶「僕は役者をやってます」

宮野「役者さん？へー…すごいですね！」

梶「知名度はまだまだですよ。

知らないし、見ることも出来ないかもしれませんが

僕の出た有名な作品っていうと…

『マグロ』とか」

宮野「あー！知ってるきがします！

確か…『肉で歯が折れた』！！っていう話でしたよね」

梶「そうです！

題名魚なのに、内容肉っていう…。

うわぁ、知ってて嬉しい！」

ソラは軽く踊り出す

宮野「他にはどんな作品が？」

梶「そうですねー。

『ブランコ乗って頭から落ちた』とか」

宮野「事故じゃん！って思った記憶ありますー。

『待ちぼうけ』みたいな」

梶「そうそう！ブランコから落ちたのに誰も来なくて待ちぼうけ」

作品の話ができて嬉しい。

ソラの口は滑らかに滑る滑る。

梶「あ、僕面白いの持ってるんですけど」

ソラはポケットをゴソゴソとやって、ナイフを取り出す

宮野「うおっ…

…あ、僕死なねぇや」

死んでも本能は残るらしい。

梶「これ、櫛なんですよ。

面白いですよねー。使わないのに、買っちゃうんですよ」

そういうのばっかり、彼は持っているそうだ。

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