AD‐LIVE

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ユウキにとって、大切な人は親友である。

ちょっとしたイタズラも、辛い部活も、一緒にやってきた。

親友は、少し変わった所があって

長いこと一緒にいるユウキにも何を考えているのかわからないことは多々あった。

その中でもアイドル趣味。

趣味に関しては何も言わないが、マイナーすぎるアイドルを追いかけている。

ある日、ライブに行くんだ！って嬉しそうに言う親友を見た。

ライブに行ったことがないから、誰のライブでも羨ましかったけど

でも、どれだけモヒカンを見ても

彼女を好きにはなれなかった。

ライブに行った親友は、様子が少しおかしかった。

心配で、その日は一緒に帰った。

委員会の仕事とかも、次の日にまわして。

その日、ユウキと並んで歩いていた親友は

急に走り出して…

車の前に突っ込んでいった

ショックだった。

目の前で死んでいった姿を見たことも

止められなかった自分も。

親友の名を叫んだ気がする。

その後からは、意識も記憶もない。

目が覚めたら、何もわからなかった。









ユウキは、それでも平常でいようとした。

その目の前で…神也が銃をモヒカンに向けていた

小野「何やってるんですか…」

まさか…撃ちはしないよな。

神也は、ユウキの声が聞こえないのだろうか

「私を撃って貰っても構いません」

神也の手は震えていた。

憎くて、憎くて仕方ないのに

彼の人間性がそれを止めている

神谷「っ…！！」

覚悟を決めた目だ

小野「神也さんっ！！」

やけに、響く音が、鳴った









神谷「ごめんっ…ごめんよ」

誰に誤っているのだろう。

ユウキには、妹にもモヒカンにも捉えられた

撃ってから後悔するなんて…馬鹿みたいだ

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