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小野「すいません。

でも…たてみたいにカッコイイ料理ってなんですか」

神谷「…え、わかんないの？

しょうがないなぁ。じゃあ、もうちょっと詳しく教えてあげるけど」

小野「なんか…すいません」

ユウキはペコペコと頭を下げた

神谷「なんか、『ダメ男にしてしまった』っていう感じで」

小野「…はい？」

神谷「だから、僕の料理が美味しすぎて

食べた人は皆ダメ男になっちゃうの」

小野「ダメじゃないですか」

ユウキが笑う。

小野「女の人もダメ男になるんですか？」

神谷「えとー…ダメ女？」

小野「じゃあ、僕が神也さんの料理を食べたら

僕もダメ男になっちゃうんですかねぇ」

神谷「『勝負だ！』」

神也はファイティングポーズ。

小野「何のですか？！」

神谷「決まってるでしょー。

僕の料理を食べて、ユウキ君がダメ男になるかならないかだよ」

小野「あのー、また今度にしてもらっていいです？

今日はほら、招待された訳ですし」

そこで神也は我に返った

神谷「ここじゃ…料理が作れない」

小野「…なんかズレてるんだよなぁ…

僕が『種もみを取られた』感じだよ」

神也はちょっと笑うが

神谷「聞かなかったことにしていいかな？」

小野「ご自由に」

記憶を少ししか取り戻していないユウキは

この人といると楽しいと思った

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