福山潤、梶裕貴 公演。1 ページ1
梶「ここで待ってろって言ったよね」
1人の青年が、誰もいなくなったホールに立っていた。
完全にヲタクだろう。サイリウムを持ち、リュックを背負いメガネをかけた少年だった。
梶「パーティーかぁ!楽しみだなぁ…
僕ひとりなのかなぁ…うふふっ」
1人だとこの大きい空間は広すぎて、逆に動けない。
梶「寂しいなぁ…
『お前最高!』…お前って誰っ。
なんでこんな時にこんな独り言が出るんだよぉ…」
あー寂しい、とウロウロしていると
福山「ここだよな。なーんかよくわかんねぇアイドルのパーティー会場っていうのは」
梶「あっ!僕以外にもいたっ!」
金に染めた髪、ちょっと不良っぽい服。
ポケットに手を突っ込んで歩いてくる人影を見て、青年は更にウロウロ歩き出す。
福山「…あ?誰だテメェ」
梶「初見から厳しい…」
青年は呟く。
福山「今なんか言ったか」
梶「いえっ!!いえ…何もっ!!」
誤解を解くように激しく手を左右に振った。
福山「…ならいいけどよぉ」
梶「ぼっ…僕は清川アサヒです」
福山「清川アサヒ…キヨさんか」
梶「…え?」
初めて会った人にキヨさん呼びされて、少し戸惑った。
梶「あ…えとー…招待状、貰いました?」
福山「ああ、貰ったよ」
男は鞄をガサガサと漁る
福山「あれ?ねぇ」
梶「え?!ないんですか!?」
アサヒも鞄を漁るけれど
梶「ない…確かに入れてきたのに…」
福山「まあ、いっか。」
梶「いいんですか?!結構重要な気もしてますけど…」
アサヒの言葉をあまり聞かず
福山「ってことは、キヨも変なアイドルを待ってるんだろ?
仲間だな。
俺は高原アユムってんだ」
梶「変な…アイドル」
何かがアサヒの心に刺さったようだ。
決して、2度目に呼ばれたあだ名が呼び捨てだったことではない。
梶「ちょっと、アイドルを馬鹿にしないでください。」
福山「え?」
梶「他のアイドルとこの子は違うんです!」
福山「もしかしてお前…アイドルヲタ?
このライブも参加してた感じ?そのサイリウムといい…」
梶「はい」
アサヒはムスッ…としながら答えた
福山「とりあえずよ…そのアイドルの名前を教えてくれよ」
梶「名前はですね…『世界征服』です」
福山「え?何それ。グループ?」
梶「1人ですけど。」
福山「え名前?!」
アユムが叫んだ
梶「で、あだ名が…『王子様』っていう」
福山「…男?」
梶「女です。女だけど気遣いもできるカッコイイ系のアイドルなんです!」
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hoshina@(=`Å´=)(プロフ) - ≫労咳の沖田さん≪さん» ありがとうございます(*´ω`*) (2017年7月4日 21時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)
≫労咳の沖田さん≪(プロフ) - 笑いました。更新楽しみにしていますね (2017年7月4日 20時) (携帯から) (レス) id: c4241e28be (このIDを非表示/違反報告)
naa - hoshina@君の隣でそっと生きたいさん» プリン残ってるかなあ♪ (2017年1月3日 18時) (レス) id: 6ca95e7c8b (このIDを非表示/違反報告)
hoshina@君の隣でそっと生きたい(プロフ) - naaさん» イタズラ心がオチャメしちゃった☆ (2016年12月30日 22時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - hoshina@君の隣でそっと生きたいさん» ないんですよね(泣)ほんと嬉しいです。ありがとう御座います♪ある意味いい引きですねw (2016年12月30日 21時) (レス) id: 631c1cc72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆友梨ぃ☆
作成日時:2016年12月27日 20時