33話 ページ33
「一颯さん、見えますか?
真ん中の列の左から2番目。
あの子が、愛優です」
「ああ、見えるよ…愛優」
車椅子の先生にも見える位置に居てくれて良かった。
私達が沢山の赤ちゃんを見ていると、中で作業をしていた看護師さんが気づいて此方に来てくれた。
「柊さんですよね」
「ぁ……」
急ごしらえの結婚はしたものの、柊という苗字は何か恥ずかしい。
これまでにも何度か呼ばれたものの、くすぐったくなる。
先生はそんな私を優しい顔で笑って「はい」と頷いた。
「お子さん、とっても元気ですよ。
今日からお母さんと同室で過ごせます」
「ほんと……ですか?」
「はいっ」
「良かったね、一颯さん」
私と同室。
それはつまり、先生とも同室って事だ。
139人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rina - hoshinaさんこれからも頑張れ! (2022年12月7日 23時) (レス) @page37 id: 265817b150 (このIDを非表示/違反報告)
rina - 小説とても感動した (2022年12月7日 23時) (レス) @page37 id: 265817b150 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - とても読み入って、泣きそうになりました!!とても面白かったです!感動しました! (2020年1月26日 13時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
hoshina(プロフ) - akiraikaさん» ありがとうございます!!そう言って頂けて、ホントに嬉しいです!!これからも頑張ります!! (2019年6月12日 12時) (レス) id: 8ee6c3887f (このIDを非表示/違反報告)
akiraika(プロフ) - とても素晴らしかったです。一行読む度に涙が出てなかなか読み進められない。本当に素敵なお話でした。これからも頑張ってください。 (2019年6月12日 11時) (レス) id: f2ff021446 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:hoshina
作成日時:2019年3月15日 12時