地球最後の刃を (ページ21)

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1人、うずくまって泣きじゃくっていた僕は

ふと顔をあげた。

このまま、泣いていたって変わらない。

涙を拭うのをやめた。

このまま寝てしまおうか。

1人になった部屋は、こんなにも静かなのか。

落ち着かない。

布団に潜ろうとして、僕は気づく。

ベッドの気づきにくいところに紙が貼ってあることに。

『いつからここにいるのだろう、

親友を殺す狂人がいる学校に。

もし、また連れてこられた人がいるなら、覚えていてくれ。

彼の肉体は絶対に殺せない』

紙の裏には名前。

菅沼久義、浪川大輔。

僕は、悩んでいた。

肉体が殺せないなら、どう殺せばいいというんだ。

その時、部屋の扉がノックされた。

福山君だと思った。

開けないつもりでいた。

「桐山君、僕だよ。

小野。

小野と寺島」

小さく囁かれた声に弾かれるように僕は鍵を開けた。