地球最後の刃を (ページ17)

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「桐山君…寝た？」

真っ暗な部屋の中で言われる。

「寝てないよ。」

「福山君について、教えるね。

多分…最後の情報だ」

僕は真剣になった。

「福山君は、殺人鬼だ。

見たろ？今日のを。

何人も殺してるんだ。あの人は。

殺されない為には、「お前とは親友じゃない」って言わないことだ。

親友を探してる福山君にとって、その言葉が1番心に刺さる。

言った人は「マガイモノ」と見なされて殺されてしまう。

あと…諏訪部先生は、福山君の協力者だ。

あまり関わることもないけど、関わらない方がいい。

近寄りもしない方がいいよ。焼却炉で死体を焼いてるのは先生だからね。」

この話を聞いて、僕は強制的に認識させられた。

この世界から出るには、世界を作った人を殺さなくてはいけない。

殺す対象が

福山君であることを。