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なんなんだあれは…
屋上から降りる階段を降りながら頭をおさえる。
なんだか、さっきから頭が痛い。
そういえば、ここは夢の世界といった。
ならば、図書室に何か参考資料があるんじゃないか。
そう思って図書室に行った
暇つぶしにもなるし。
図書室には入野君がいた。
何か難しそうな本を読んでいる。
「あ、来たんだ。暇だよねぇ」
僕の姿を見るなり言った。
「暇だね」
ぼくも少し笑いながら言う。
昨日立花君に止められた本棚を見てみるけれど
特に危なそうな本もない。
ぼくが首を傾げていると
「ここの本は読まない方がいいよ。
なんだか、吐き気がする」
そう言われてしまえば気になるのが人間の性質である。
一番左上の古そうなものをとってペラペラとめくった。
『また偽物だった。
本物はどこにいるんだろう。
もう、ここにきてどれくらい経つのだろうか。
気にする事はないけれど、忘れてしまった』
「何？これ…」
内容はわからないけれど、入野君の言った通り気持ち悪い。
悪寒が走り、これ以上読まない方がいい気がした。
「だから言ったろ？」
僕は本を読む気も失せてしまった。
「宮野君を呼び出そう」
屋上で見た光景について、彼は知っているだろうか
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作者名：☆友梨ぃ☆
作成日時：2016年10月10日 18時
