地球最後の刃を (ページ2)

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フッ…と目が覚めた

目覚めた場所は、学校の教室。

見たこともない、日直の名前と教室の内部。

「っ？！」

驚いて目を見開くと、真横から声がかかった。

横を見なくても、声の主から視界に入ってきた。

「あ、起きた？」

楽しそうな声。

言うなれば、僕が目覚めるのを待っていたような。

「………ここは？」

そう聞いてみると

「ここ？ここは教室だよ。見てわかんないの？」

と答えられ、少しイラッときたが押さえた

「どうしてここに………」

僕は、桐山誠という。

僕はさっきまで下校のため、帰り道を歩いていたハズだ。

ようやく高校生活にも慣れ、早く宿題をやってゲームでもしようかと考えていたのに。

ここは教室だが、見覚えはない。

つまり、高校の教室ではないし中学校の教室でもない。

それに、制服も見覚えのないものを着ていた

「僕もねー、前にここに連れてこられたんだよ」

彼は言う

「じゃあ…………」

僕も連れてこられたのだ。誰かに。

「あ、僕は福山潤」

「えっと………桐山誠です」

「誠。」

急に呼び捨てにされ、焦った

そういうスキンシップの取り方か、と少し戸惑う。

「よ………よろしく」

彼は少し首を捻った。

だがすぐに、「うん。よろしくー」と返事をした