storia【3年A組】

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休日。

私は家を出て花屋さんに向かった。

小さな花束を用意してもらい、学校に向かった。

学校の校門は開いていて、私はそのまま澪奈の体が着地した場所まで歩いた。

今日の天気は快晴で、やっぱり群青色をしていた。

私はあの空の色が好きだった。

(…あの空まで、行けたらいいのに)

その先に、澪奈は居るのだろうか。

澪奈の落ちた痕跡はほとんど残っていなかった。

連日の雨と、都合の悪い騒動が嫌いな校長の仕業だろう。

(……)

私はゆっくりと花を地面に置いて、手を合わせた。

誰も、こんな事をしなかったんだろう。

花一本すら置かれていない。

(澪奈が、可哀想だ)

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