・ ページ27
会議中に俺のスマホがバイブ音を鳴らす。
ポケットからスマホを取り出すと、『橙野幸』の文字。
「…失礼します」
立ち上がり、一言告げてから会議室を出、通話ボタンを押した。
「もしもし、どうした?」
『っ……せんせ、助けて』
絞るような声で、少し震えているような気がした。
「何があった?」
『誰かに………ストーカー…されてるのっ』
咄嗟に思い出した。
景山と連絡を取り合った時の事だ。
-------------
Reina最近、幸と帰ってると後ろから足音がする気がするの
Reina幸は気づいてないみたいだし、足音も微かだから聞き間違いかもしれないけど
------------
橙野が気づいたんだ。
「今、どこにいる」
『……学校出て………10分くらいモールの方に歩いた所にある……坂』
どうする。
……いや、答えは1つしかない。
俺は、教師だ。
でも、その前に人間で、1人の女の子を守りたい。
「今からそっち行くから、近くのコンビニに入ってろ。
心配なら店員さんに話して、匿ってもらって。
すぐ行くから。
大丈夫だから」
橙野は電話越しに「うん」と小さく返事した。
『せんせ……』
その時、橙野の方でバタバタと音がした。
「橙野?橙野?!」
『ヒッ……や…やだっ…!!』
橙野との電話を繋げたまま、会議室に顔を出す。
「諸事情により会議を抜けさせて頂きます」
相変わらず、電話越しに橙野の抵抗する声が聞こえる。
「っ……間に合えよ…!!」
車に乗り込み、思い切りアクセルを踏み込んだ。
ここから歩いて10分なら、車ですぐだ。
63人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫伊那@受験生つらい(´;ω;`)(プロフ) - hoshinaさん» おいw掛け持ち数2桁!w (2019年2月16日 18時) (レス) id: 71b00d649c (このIDを非表示/違反報告)
hoshina(プロフ) - 紫伊那@受験生つらい(´;ω;`)さん» これでも本当に減ったんですwwwなんか昔書いてたの意欲なくなって書けなくなったから新しいの作るしかないんよwがんばるwww (2019年2月16日 18時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)
紫伊那@受験生つらい(´;ω;`)(プロフ) - ほんとに君掛け持ち多いよねw掛け持ち魔ですかい?がんばれー! (2019年2月16日 18時) (レス) id: 71b00d649c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:☆友梨ぃ☆
作成日時:2019年2月16日 18時