story2 ページ4
Aside
「眠い……」
本部で報告書を出して、私は玉狛支部へと足を進めていた
ちなみに、今はお昼の少し前
ふぁ…と欠伸をしながら、昨日とはちがう明るくなった道を歩く
昨日の服のままのため制服姿だが、今の時期は自由登校のため受験が終わって大学も決まっている私は真っ直ぐと玉狛へと歩いている
(そういえば、本部がなんか騒がしかったけど……
ああ、遠征組が帰ってくるのか)
さっきまでいた本部内を思い出しながら、白い息を吐く
もう少しで今年も終わってしまうのかと思うと少し寂しく感じる
冷たい風が、トリオン体の時とは違う下ろした髪をなびかせる
胸より少し下まである髪を押さえながら、昨日の悠一の言葉を思い出す
(まぁ、私が加わるともっとややこしくなるだろうし…
でも城戸さんから私に命令きたらどーしよ…断るけどさ)
はぁ…と昨日から何度となくついた溜め息をする
悠一には、未来を視るサイドエフェクトがあるからなのかもしれないが時々…いや、いつも不安を抱くのだ
…未来が視えてしまうが故に、悠一はいつも動いている
少しでも良い未来になるように…
(でも、私には何も出来ないからな…
私が出来るのは、悠一が視ている未来に少しでも近づけるようにすること…)
悶々と考え事をしていたら、玉狛の基地の入り口まで着いていた
扉の隣のセンサーに手を置いて扉を開く
ただいまと小さく呟くと、おかえりと前から声がした
「レイジさん…今から任務ですか？」
「ああ、お前は任務明けか
おつかれ、飯はどうする？」
「あー…いや、いいです
食欲より睡魔の方が強いので…寝ます」
そう言うと、レイジさんはそうかと言って私の横を通り抜け扉に手をかけた
私が自室に行こうと歩き出すと、そうだとレイジさんはこちらを向いた
「今、訓練室に新人がいるから起きた後でも良いからあいさつしておけよ」
「悠一から聞きました、りょーかいです」
そう頷くと、じゃあ行ってくると言うレイジさんにいってらっしゃいと声をかけた
扉が閉まるのを見送ってから、欠伸が出る口を押さえながら自室へと向かった
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みっちゃん - 初コメです。面白いですね！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2016年4月7日 22時) (
レス) id: 9f39ea5d00 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - とーふ。さん» とーふ。さん>返事が遅くなってしまって申し訳ありません。コメントありがとうございます！更新が遅くなりがちですが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！！（*^^*） (2015年8月16日 15時) (レス) id: 501906a74d (このIDを非表示/違反報告)
とーふ。 - 初コメ失礼します。とても読みやすくて良かったです！これからも頑張って下さい^ ^ (2015年7月15日 22時) (レス) id: cf5f103d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きいろ | 作成日時：2015年5月11日 9時
