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Aside
「これで最後っと…」
そう言いながら武器を下ろす
私の回りには、さっき倒したネイバーがあちこちに倒れている
ヒュウ…と夜風がまとめてない顔の横の髪を舞上げた
その髪を押さえながら空を見上げると、たくさんの星が瞬いている
ぼうっと空を見上げていると、Aと呼ばれる声が聞こえその方向に顔を向ける
「悠一…」
「よ、おつかれ」
同じ玉狛支部であり、幼馴染みでもある迅 悠一がいつものようにぼんち揚の袋片手に私の方まで近寄った
「こんな時間に防衛任務か？」
「城戸さんの命令…受験終わったからって夜の方入れるの
まぁ、いいんだけどさ」
私は玉狛支部の隊員
普通なら、支部長である林藤さんの命令しか受けることができない
だけど、とある"契約"で私は城戸さんからの命令も受けている
「大変だな…そうだ、A
玉狛に新人が入ることになったぞ」
「新人…珍しいね」
「ああ、そいつらで隊を組んでA級を目指すんだそうだ」
へぇ…と空返事をしながらまた空を見上げた
ガサガサとぼんち揚の袋に手を突っ込んでいる悠一はそれと…と話を繋げる
「その一人がネイバーでブラックトリガーを持ってるんだ」
「…は!?」
私は驚きながら、空から悠一の顔へ視線を移す
当の本人は呑気にぼんち揚を食べている
「ネイバーでブラックトリガーって…大丈夫なの？色々と…城戸さんとか何かしら言いそうだけど」
「まぁ、言われたな」
また袋に手を突っ込みながら呑気に言う悠一に呆れて溜め息がでた
ブラックトリガー…ってやばくないかな…
「パワーバランスとか…まぁ、私は"形だけ"玉狛って感じだからあれだけど…」
「お前は、玉狛支部の隊員だよ」
そう言う悠一の顔は、優しそうに私の方を見つめていた
その言葉に嬉しさを感じながらもまた溜め息をこぼす
「…なんかするつもりでしょ」
そう言うと悠一はいつものようにへらっと笑う
「…そして、私は何もしなくて良いって言うんでしょ？」
視線を下げながら言うと、悠一はぽんっと私の頭に手を置いた
ぽんぽんと数回頭を撫でて、悠一は私の少し前を歩き出す
「まだ任務あるんだよな、んじゃ新人たちに会うのは明日だな」
そう言いながら少し離れたところで振り向いて、頑張れよと言って悠一は去っていった
残った私は他の場所でゲートが開くのが視え、その方向へ足を向ける
新しく出会う隊員への楽しみと悠一への不安を持ちながら＿＿
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みっちゃん - 初コメです。面白いですね！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2016年4月7日 22時) (
レス) id: 9f39ea5d00 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - とーふ。さん» とーふ。さん>返事が遅くなってしまって申し訳ありません。コメントありがとうございます！更新が遅くなりがちですが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！！（*^^*） (2015年8月16日 15時) (レス) id: 501906a74d (このIDを非表示/違反報告)
とーふ。 - 初コメ失礼します。とても読みやすくて良かったです！これからも頑張って下さい^ ^ (2015年7月15日 22時) (レス) id: cf5f103d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きいろ | 作成日時：2015年5月11日 9時
