16話. ページ16
光太郎も帰ってきたし、合宿もみんなの疲れがそろそろピーク。
一度、リフレッシュが欲しい。
その思いから24時間営業のスーパーに入って箱アイスのコーナーに直行した。
買い占めるような勢いでカゴの中にアイスを入れてレジに通す。
お金はある。金に物を言わせるというのはまさにこの事を言うのかもしれない。
みんなの分、なんていいつつ自分はちゃっかり違うアイスを買ったりした。
夜の散歩が楽しくて、すこしゆっくり歩いていたら合宿所前に人影。
影でもわかるその人に少し遠くから声をかけた。
「何してんの、光太郎。」
「あ、帰ってきた。」
「ほら、アイス買ってきたから中に入って。」
「あいす!」
「うん、だから中に入ろうか。」
左手をわたわたさせて喜んでいるのを見れば
「本当に高3か?185cmか?エースか?主将か?」
と悩みそうになるが悩むことをとうの昔に諦めた。
これが木兎光太郎だ。仕方ない。
光太郎が私の右手から袋を一つ奪い取って、左手の袋も奪い取ろうとしたところで肩が動かないことを思い出したのかしょぼくれた。
固定された肩では片腕は使えない。
「…何したの、入るよ。アイス溶ける。」
「…。」
「日本で五指に入るスーパースパイカー様のマネージャーがアイスの入った袋も持てないと思ってるの?
私のとっておきアイス上げるから早く入るよ。」
「何味!?」
「バニラ。あ、高いバニラだからね。」
「やったー!」
合宿所の中に入って光太郎に遅れて食堂に行けば勢揃い。
ちょうどいい。
「Aがアイス買ってきてくれた!」
「お、高いアイスあるじゃん!もーらい!」
「黒尾それ俺のだぞ!」
「絶対Aさんのでしたよね、いいんですか?」
「いいのいいの、この間飴いっぱい貰ったし。」
「Aさん…!女神…!」
「そーだぞ!うちのAは女神様だぞ!」
「おだててもアイスは増えないから。」
皆アイスを片手に騒いで、光太郎の復帰をお祝いした。
「止まり木チャンは木兎くんに甘いですねえ?」
「黒尾、アイス余ってるからあげる。」
「皆に優しかったですネ!」
「光太郎、治ったらでいいから黒尾にフルパワースパイク。」
「まかせとけ!」
まだギプスも取れないのに先の約束なんてしてみたり。
「A、夜に1人で出歩いちゃダメだぞ。」
「もう子供じゃないけど?」
「そういう意味じゃなくてな…!?」
「木兎が止まり木チャンに振り回されてる…。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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ミニタリー(プロフ) - 月夜桜さん» 返信ありがとうございます！覚えていて下さってとても嬉しかったです(^^)こちらこそありがとうございます(笑)あと、続編おめでとうございます！これからも陰ながら応援させてください(^^) (2017年4月8日 15時) (
レス) id: f888c747b5 (このIDを非表示/違反報告)
バレー少女 - すっごく良いお話でした。もう、泣いちゃいました。これからのお話も期待しています。頑張ってください。 (2017年4月7日 22時) (レス) id: e2252f7cf4 (このIDを非表示/違反報告)
灰色キノコ(プロフ) - 月夜桜さん» ありがとうございます！ (2017年4月6日 22時) (レス) id: 3d63e53cce (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜(プロフ) - 灰色キノコさん» わかりました！ちょうど今、続編が完成したのでお時間あれば行ってみてください！春高前の合宿からスタートです！ (2017年4月6日 21時) (レス) id: c734ffa514 (このIDを非表示/違反報告)
灰色キノコ(プロフ) - 月夜桜さん» オリジナルなるバージョンを見たいです！ (2017年4月6日 21時) (レス) id: 3d63e53cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜桜
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月31日 23時
