【リメイク】及川ママ子育てをはじめる。【ハイキュー!!/男主】

＊第34話【青葉城西VS音駒】 ページ36

「金さーん!おはよ!」

「A、おはよう。」

「マッキーも松つんも岩ちゃんもおはよ!」

「おはよー。」

「はよ、Aは今日も元気だねー!」

「おー、おはよう。」

先に食堂にいたAと音駒で朝食準備。俺たちを見つけるなり寄ってきてはくれた。

けど。

「!」

「あ、A...!」

「おーっと、Aおいで。ぱぱと一緒に居ましょうねー?」

俺と目が合うと硬直して、俺もその様子を見て硬直。
そこですかさず黒尾がAの回収に来る。

「研磨、A頼んだ。」

「うん。」

にやにやと意地悪い笑みを浮かべて黒尾は俺を見てくる。

「ママが怖いみたいですけど?」

「こんな変態な奴がパパとか笑えないんですけど?」

「変態とは随分な言い草だな。さっさと謝れば良いものをいつまでそうしてるつもりだ?」

「っ...!」

「お前の血の繋がった子供じゃない、なんて事分かってるけど、仮にも”ママ”って呼んでくれてるならお前のせいで泣かせるとかそんな事すんなよな。」

「今日、青葉城西と音駒の試合で俺たちが、青葉城西が勝ったら俺にチャンスを頂戴。」

「チャンス?」

「Aと俺が会話するチャンス。」

「...ま、いいだろ。分かった。勝ったら、な。
負けたらお前がなんとかしろよ。できたら、な。」

ひらひらと手を振って音駒の元に戻って行く黒尾に小さく舌打ちを一つ。
つくづく食えない奴だ。

「国見ちゃん!」

半分死にかけている国見ちゃんを呼べば国見ちゃんはゾンビのごとく顔を上げた。

「俺たちが勝ったらAに色々聞けるから、だから...!」

「わかりました。変態猫を潰せば良いんですね。」

「話が早くて助かる...!」

「絶対”英にーちゃん”って言わせてみせますから。」

「珍しく国見がやる気だ。」


勝って、そのチャンスをちゃんとつかわなきゃ。

言わなきゃ。

ごめんなさい、って。

ママが悪かった、ごめんね。って。

それで

青葉城西に戻ってきてって言わなきゃ。

＊第35話【ままVSぱぱ】→←＊第33話【国見さんと降格。】

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