【ツキウタ。】Starry night【白年中】

２話 ページ2

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今日のお仕事は撮影だった。


「あ〜疲れたよ〜」


大手お菓子会社の新しいチョコレートのＣＭ撮影。

真っ白なふわふわな可愛いワンピースを身に纏い撮影するのは楽しかった。


でも、監督のこだわりが色々とあったみたいで
色んなパターンで撮影を行い先程やっと終わったのだ。



「お疲れ様です」


挨拶回りをしたあと足速にスタジオを出て寮に帰る。


今日は葵と夜が2人でご飯作ってくれるって言ってた。


早く帰ってご飯食べたい。


寮に着けばエレベーターの前で見慣れた赤髪を発見した。



「よ〜う！」

「おわ！？」


陽の背中に抱きつけばビックリしたような顔をしたあと、頭をポンポン撫でて「おかえり」と出迎えてくれた。



「おーい、俺もいるんだけど？」

「あ、新居たんだ」

「俺が見えないなんてど〜ゆうことだ〜」



ていっと軽くチョップをかましてくる新。

攻撃を受けては困る！と陽の後ろに隠れれば
「でてこい」と声をかけられる。




「新〜俺の可愛い幼馴染みを虐めんなよ〜？」

「助けて陽くんっ！」



陽の腰にぎゅっとしがみつけば、新のため息をつく音が聞こえた。


「ほら、エレベーターきたぞ」


3人でエレベーターに乗りプロセラの共有ルームに向かった。



「おかえり、A」

「夜〜！」


エプロン姿の夜に後ろから抱きつけば
危ないよ、と軽く注意されてしまったけど
夜は別に嫌がってないから離れる気は無い。



「おら、A。それじゃ夜と葵ちゃんの邪魔になっちゃうからこっち来い」


せっかく夜から癒しを貰っていたのに陽に首根っこ捕まれズルズルとソファに移動させられたのだった。


「よ〜る〜」


全ての音に濁点を付けるように名前を呼べば
夜はニコニコ笑って「待っててね」と言っていた。


夜の隣にいた葵にもクスリと笑われてしまった。



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