十三節{time of death} ページ45
『リーダー。皆予定通り配置に着いた。指示を。』
耳につけている通信機から、俺の指示を待つ声が聞こえた。俺はトラックの荷台から降り、軽くストレッチをし標的が居るビルに向かってクラウチングスタートの体制をとる。
「…良いか野郎共。今回の獲物はいつも以上にクソ野郎だ。いつも通り奪い取って、泣きづらにして笑ってやんぞ。
それとぉッ!今回も皆で無事に帰んぞ!!上官命令ってヤツだ!破ったら死刑な!」
俺がそう言うと、皆此処には居ないのにニヤリと笑った様な気がした。
『了解だぜリーダー!』
「作戦開始!!」
俺は勢い良く足を前に踏み出した。
〜
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ガタン、と建物内の電気が消えていく。
「ひ、ヒィ!?」
雇い主は私に抱き着き、「何とかしろ!」と喚く。邪魔である。抱き着かれたら逆に何も出来ないというのに。
すると直ぐ様天井からアナウンスが停電のアナウンスが流れる。
「違う!停電では無い!きっとあのカス共が来たのだ!」
雇い主は私から離れ、机に配置されてた電話の受話器を取る。
「おい!何をしている!?早く照明を付けろ!…何ぃ!?何者かによってブレーカーが一瞬で全部壊された!?ええい!!警備員はどうしている!!…はぁ!?警備員全員休憩室で倒れている!?皆熟睡!?何を呑気にしている!!…私以外の人間の安否なんて知った事か!!私を優先しろ!私が死んで困るのはお前達だぞ!?」
大声で文句を吐きながら受話器を叩き付ける様に戻す依頼主。私はその見苦しさに溜め息が出た。それに依頼主は血走った目で私を睨み、ズカズカと短い足を使って私の方へ向かって来る。
「…貴様今溜め息を…!?お前までやられたらお前のとこの“教団”への寄付を断つからな!?態度には気を付けろ!!」
「態度には気を付けろ?御冗談を。別に教団の資金源が一つ無くなったところでなんて事も御座いません。
そして貴方はまだ理解していない様だ。」
私は雇い主の顔を覗き込む様に近付け、眉間を人差し指で突く。
「貴方は私達“教団”の命運を握っていると勘違いしている様ですが、それは逆ですよ。
“教団”の一人である私が、貴方の命そのものを握っているのです。態度に気を付けた方が良いのは貴方です。
私の気分が下がったら、私は貴方に標的がする事以上の事をします。
そうですね。取り敢えず今は黙って頂ければ幸いですね。」
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肉塊(プロフ) - 低鈴さん» 好きになってもらって何か嬉しいです。連載までまた少し待ってください。これから飛ばします (2022年12月11日 20時) (レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
低鈴 - 何かめっちゃすきいぃぃぃ!ってなりました!更新頑張って下さい!応援してます! (2022年12月11日 20時) (レス) id: 8c328be9ea (このIDを非表示/違反報告)
肉塊(プロフ) - 花陽さん» いつも本当にありがとうございます。これからもまた心臓に悪い展開を続けていきますので何卒〜 (2022年7月29日 23時) (レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
花陽(プロフ) - 続編おめでとう御座います、【熱】の血の花嫁編も佳境に入ってきまして、とても楽しく読ませて頂いております。此からも応援してます! (2022年7月29日 23時) (レス) @page1 id: 7fe3a7997e (このIDを非表示/違反報告)
肉塊(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» うぃ〜‼️ありがとうございます‼️これからも驚かせていきます! (2022年7月29日 22時) (レス) id: 9c26b5fd8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:肉塊 | 作成日時:2022年7月29日 21時