嫌い11 ページ12
緑谷side
轟…じゃなくてAちゃんと友達になってから
30分くらい経ってから人が集まってきた。
教室に入るたびに、みんなAちゃんに一瞬驚いてから
憐憫の眼差しで見る人もいれば、
軽蔑の目を向ける人がいた
「…」
きっとその理由はAちゃんの容姿のせいだと思う。
左頬には痛々しい火傷のあとや、制服から覗く包帯
「大丈夫…?」
僕は辛くないのかと声をかけた
『?何がだ?大丈夫だぞ?』
その言葉に少し戸惑った
「え、あ、うん……」
こんな視線向けられて何も思わないはずないのに
…いや、思わずにはいられない。の間違いかもしれない
僕だったらきっと耐えられない。
ふと、本を読んでいるAちゃんを見た
「……」
その目には、
表情は、
本当に何も思っていないような
そう思ったら上から影が落ちてきて
不思議に思い上を見上げた
「その火傷とか包帯、家で虐待でも受けてるの?
可哀想……私が友達になってあげようか?」
ざわついていた教室が一瞬にして静まり返る
まるでこの教室だけ極寒の中のいるように寒くも感じた
対して話しかけてきた子はニコニコと
まるで私はなんて優しい子なんだろうと
自分に酔っているようで見ていて不快な気分になった
隣でAちゃんの口が開いたのが見えた
『…君、失礼な奴だな』
「なっ…!」
『これは虐待なんかじゃないよ。
心配ありがとう。…あと友達になるならないの件だが
無理かな』
そう言ってAちゃんは本にまた目線を戻した
それに対して話し掛けてきた子は
笑っていた口の端をピクピクと動かしながら戻って行った
きっと今の一瞬でAちゃんの孤立は確定だ
「よかったの?あんなこと言って」
『あぁ、本来友達を作る気なんてなかったからな』
「そっか…」
じゃあなんで僕はなれたんだろうって
友達の僕はほんの少し優越感を感じていた
僕らは式場へ向かった。
(Aちゃんの目はいつもどことなく悲しそうだ。)
ーーーーーーーーーーーーー
憐憫(れんびん)･･･可哀想に思うこと、哀れみの気持ち
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 840人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トドロキ(プロフ) - メープルさん» 報告ありがとうございます！調べたらエンデヴァーでした…エンテヴァーと勘違いしていました。すいませんm(_ _)m (2017年10月8日 7時) (
レス) id: 9301eeba06 (このIDを非表示/違反報告)
メープル - エンテヴァーではなく、エンデヴァーではないでしょうか？ (2017年10月5日 4時) (レス) id: 16de3291a2 (このIDを非表示/違反報告)
メープル - エンテヴァーではなく、エンデヴァーではないでしょうか？ (2017年10月5日 4時) (レス) id: 16de3291a2 (このIDを非表示/違反報告)
トドロキ(プロフ) - 瀬笈葉さん» コメントありがとうございます！あ、はい!行ってらっしゃい！応援ありがとうございます (2017年7月31日 23時) (レス) id: 9301eeba06 (このIDを非表示/違反報告)
瀬笈葉(プロフ) - ちょっとエンデヴァー殴ってきます！更新頑張ってください (2017年7月31日 23時) (レス) id: 947f234013 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
