嫌い10 ページ11
『…?君じゃないのか?』
右胸についてる彼のネームプレートには緑谷と書いてあるのだが、
「あ!はい!僕が緑谷です!!」
『そうか…』
そうか。君が【緑谷出久君】か。
想像していた彼より案外威勢がいい
癖の強い髪がなんとも芸術的になっているが
まぁ彼らしいのかもしれないね。
…性格的な意味でね
「えっと、君は?」
『あぁ、先に名乗るのが礼儀だったね、すまない。』
「へ!?あ、ううん!!全然大丈夫だよ!」
優しい人でよかった
『私は轟 A。君の隣の席だよ』
「隣!?」
隣だと言うと彼は顔を赤らめながら驚いたが、そんな要素はなかったはずだ。
そして彼はひゃ〜!なんて情けない声を出しながら
しゃがみ込みまた勢いよく立ち上がった。
慌ただしい人だ
「あの!」
「友達になりませんか?」
『……』
……本当に慌ただしい人
とそれと同時に友達という単語に一気に現実に突き落とされた感覚だ
『すまない。友達にはなれない、かな』
「え…」
君にそんな顔させるつもりで話しかけた訳じゃなかったんだ
ちょっとした興味だったと言えば怒るだろうか
『でも…』
君と話すとどこか落ち着く自分がいる
「…?」
友達はいらないと思ってた
というか作れなかったんだ。
小学校の頃に学校に行ったのは入学式と卒業式だけだった
お父さんにも友達は作るなって言われた
だからきっと中学校でも今日が終わったら
二年後に会うかもしれない
けど、
『でも、私も友達になりたい』
「じゃあ…!」
友達。
なりたいんだ。君と
友達に
『よろしく。緑谷君』
「うん!!よろしく轟さん!」
お父さんには言わないようにしないとな
『Aでいいよ。轟って言いにくいから』
「A、ちゃん……」
『(ちゃんもいらなかったんだけどな)』
『あと、』
「あと?」
『……なんでもないよ』
「?そっか」
言ったらきっと悲しむから
(次会えるのはいつだろうか。)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 840人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
転生スパイ少女はヒーローになる【スパイ教室×ヒロアカ】
【MHA】そう､君は僕のNo.1ヒーロー。��
上鳴電気に成り代わったチート少女の最終任務！【僕のヒーローアカデミア】【成り...
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トドロキ(プロフ) - メープルさん» 報告ありがとうございます！調べたらエンデヴァーでした…エンテヴァーと勘違いしていました。すいませんm(_ _)m (2017年10月8日 7時) (
レス) id: 9301eeba06 (このIDを非表示/違反報告)
メープル - エンテヴァーではなく、エンデヴァーではないでしょうか？ (2017年10月5日 4時) (レス) id: 16de3291a2 (このIDを非表示/違反報告)
メープル - エンテヴァーではなく、エンデヴァーではないでしょうか？ (2017年10月5日 4時) (レス) id: 16de3291a2 (このIDを非表示/違反報告)
トドロキ(プロフ) - 瀬笈葉さん» コメントありがとうございます！あ、はい!行ってらっしゃい！応援ありがとうございます (2017年7月31日 23時) (レス) id: 9301eeba06 (このIDを非表示/違反報告)
瀬笈葉(プロフ) - ちょっとエンデヴァー殴ってきます！更新頑張ってください (2017年7月31日 23時) (レス) id: 947f234013 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
