60丁〜過去編〜 ページ11
それと父さんは僕との行為を動画に収めて売ってたな。6歳になってからは動画を撮る為の人が行為中にいた。でも僕は気にすることもなかったよ。気にしたって何も変わるわけじゃないからね。少し経つと、父さん以外の人にもやられたっけ。そして父さんは金を貰ってた。
心が消えた僕にもまだ少し残っていた。体は拒否するのだ。食事も食べられ無くなってきて、笑っているのに涙が出るようになった。僕の体の限界に気づき始めた。でも少し残ってた恐怖心で、どうにも動けなかった。
でも、14歳と7ヶ月11日のときに初めて来たカメラの人が父さんが部屋にいない間にコソッと声をかけてくれた。
「こんな地獄、抜け出したいよな。なら俺の言う通りにしろ。明日の夜、窓を開けて寝たフリをしろ。そこから俺達が突撃してお前の親父を殺してお前を助ける、いいな」
そんな初めて差し伸べられた救いの手をとらないわけなかった。言われた通り、土曜の夜、窓の鍵を開けて父さんの隣で寝たフリをした。
周りが寝静まった2時頃、2台の車の音がした。身構えた。すると突然黒いコスチュームを纏った男がベッド側の窓から入ってきて1番に父さんの心臓を刺した。衝撃的だった。仮にも父さんだ。少しだけ、悲しかった。その後、もう1人入ってきて僕を抱えてドアから出た。そして黒いバンに優しく乗せられた。よく見ると男達の服にはタコのような足が生えたドクロのマークが付いていた。
あの時声をかけてくれた男が「ほら、助けたぜ」と言った。僕は泣きながら「ありがとう」と言った。そして、もう1人の男が話しかけてきた。
「俺達はヒドラっていう組織に属してる。そこで今研究をしてるんだ。実験台になってくれないか？」
あの地獄から助けて貰った手前、断れなかった。そしたは男が「よかった。断られたらお前を今すぐ道路の真ん中捨ててこなきゃだったからな」と笑った。僕は気づいた。助けて貰ったんじゃなくてまた別の地獄が始まるだけだって。そのあと施設に着いたら「疲れてるだろうから寝ろ」と言われたので寝た。愛のない毛布が凄く暖かかった。
朝起きて朝食を食べれるだけ食べた。実験は色々なチェックを通ったらするのだと伝えられた。その中には心身の健康に関するものもあるそうだ。健康になるまでに勉強をさせられた。小学校から大学院までの内容。僕は天才的な記憶力を持っていて直ぐに頭は良くなった。そして、ご飯もしっかり食べれるようになり健康体になった。それから施設にいる他の実験台の人達と遊ぶようになった。自然に笑えることも増えてきてついに実験が始まった。
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ツクモ - いやもうホント最高でしか無いです…更新楽しみにしてます！ (2023年3月22日 23時) (
レス) @page16 id: 339da5a069 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年3月29日 7時) (レス) id: cb81979de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まーと@ x他1人 | 作者ホームページ：http://hitoravu@2014
作成日時：2019年3月29日 1時
