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一言だけ言った
しかし、急にきた渡海先生の言うことを誰が聞くだろうか
執「なんだお前は！この状況を見ろ！」
渡「この状況だから言ってんだろ？んだよそれ。それが医者のやることか？あ？このくらいだったらそこの研修医でも出来るぞ」
と顎で僕のことを指す
出来ませんけど？渡海先生なにも教えてくれないんでやったこともないですけど？え？
渡「邪魔」
そう言って執刀医を退かす渡海先生
渡「そこ、アイツと変わって」
と吸引をしていた助手に僕と変われと言う渡海先生
ちょ、ちょっ、ちょっと？渡海先生？なんで僕？ほら助手の先生も困惑してますしこのままでも
渡「早く」
少し強めな声で発せられたその言葉で困惑しながらもすぐに変わる助手の先生と僕
「せ、先生！吸引なんてしたことないんですけど！」
渡「だろうな」
「渡海先生!?そんなんでいいんですか!?」
渡「ダメだと思うならしっかりやれよ」
「は、はい！」
何を言ってもダメな気がして諦めて吸引に集中する
もうこうなったら感覚だろ
渡海先生に何も言われないのできっと大丈夫なのだろう…
渡「あ、そうだ。俺さっきなんて言った？」
「へ、なんてって…ダメだと思うならしっかりやれよって」
やっぱりダメだったのか!?しっかりできてないのか！
渡「その前だよ」
とニヤリと笑った
そ、その前？その前、そのま、え…！
「そこの研修医でも出来る、と…」
渡「そう。ほら」
一言だけいって今持っている器具を渡すような仕草をしてくる渡海先生
何言ってんだこの人！研修医の僕が出来るわけないだろ!?
「出来るわけないですよ！研修医ですよ！？」
あぁ、自分で言って不甲斐なさを感じる
渡「お前いつも練習してんだろ。それと全く同じだよ。ん」
と早く受け取れとでも言うような渡海先生
有無を言わせない威圧感にやるしかないのか、と覚悟を決める
震える手で器具を受け取る
満足そうに渡海先生はドアの方へ向かった
僕が殺してしまうかもしれないという恐怖で手が震える
なんとか器具を落とさないようにと神経を集中させる
息がだんだん荒くなっていく
執「おい！まだ出血してるぞ！」
助「早くしないと！」
わかってる！わかってるよ！！
渡「お前、昨日何見てたんだよ」
渡海先生の不機嫌そうな声が脳に響く
昨日…？昨日は…渡海先生の佐伯式を…渡海先生の？
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ＳＩＮＧ - 続きが読みたいです………… (2021年1月17日 21時) (
レス) id: 7677a5e234 (このIDを非表示/違反報告)
・・・・ - 続きを…続きをお願いいたします！！！！！！！ (2020年9月22日 4時) (レス) id: f47593d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
niji - 面白いです。つつぎが気になります。更新頑張ってください！ (2020年5月3日 9時) (レス) id: 24e2d2a4c8 (このIDを非表示/違反報告)
ツヴァイン - 続き（ ＾ω＾）・・・ (2018年7月28日 3時) (レス) id: 7e08e26c1e (このIDを非表示/違反報告)
: - とても面白いです。続きが気になります。更新頑張ってください* (2018年7月4日 3時) (レス) id: 2561c8f55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まーと | 作者ホームページ：http://hitoravu@2014
作成日時：2018年6月11日 0時
