願わくば… (ページ9)

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ただ中学に入学してから私は自分の事について考え直した。

幸い私は普通の人より頭がいいらしく、暇な時に勉強を進めていたら高校の範囲まで完璧に終わらせてしまい、中学の勉強に必死でついていっている同級生とは違い時間が沢山あった。

自分の家で考えていた時たまたまついていたテレビがとある特集をしていた。

''依存''

についてだった

最初はただのBGMだったその特集が私の頭を埋め尽くした

真剣に見はじめてからははやかった。

自分は彼に依存しているのでないか、そんな考えが頭から離れなくなり翌日にははじめて放課後に彼の家に行かずに図書館に駆け込んだ

普段は見向きもしない医療系の本棚へ行き依存について閉館の時間まで調べた。

結果私はまだ依存と言うほどではなかった。

だが、危険なラインで一歩間違えば彼に依存するというレベルだった。もちろんただの自己診断だから必ずあっているわけではない。

それでも私は自分がとても恐ろしくなった。テレビでは人が人に依存する事は悪いことで、依存対象になった相手がとても苦しむことになるといっていた。

''私が彼を不幸にする''

そんな考えが頭をよぎったその瞬間私は彼と距離を置く事を決意した。

私の事を何度も助けてくれた彼、
私に幸せを、恋を、笑顔をくれた彼を私が苦しめるなど絶対に許されない。
他の誰かが許しても私が許さない。そして私は彼と少しずつ距離をとった

幸いな事に中学では彼とは同じクラスではなく、いじめも今のところ存在しなかった
だからこそ以外と簡単に彼を避ける事が出来た