5 ((注 しばらく過去編です ページ6
彼との付き合いはかなり長い
私が小学生の頃に彼の地元である京都に引っ越した
とある家庭事情のせいで笑えなくなっていた私は季節外れの転校生ということも相まって下らないいじめの標的になった。
幼いぶん、より残酷で…
たった半年で笑うどころか泣く事さえ出来なくなった
進級してからも続くと思っていたいじめは案外簡単な事で終わりを告げた。
進級してクラスが同じになった彼が終わらせてくれたのだ。彼はただ普通にいじめはいけない事だと言い先生に報告した。更に学年で最初にあった参観日の学活の時間の議題にいじめをあげた。さすがに先生や親をやんわりと巻き込まれたらいじめの主犯格も危機感を持ったのだろう。翌日から私へのいじめはピタッとやんだ
ただ、いじめが終わっても私に他人から見て分かりやすい感情は戻ってこなかった。
笑えなく、泣けない私はいじめが終わっても孤立し続けた。
その時には私は幸せに生きる事を諦めていた。適当に生きて適当に死ねばいいと思っていた。死んだらいけない…
そんな事はわかっていた、
それでも私にとってはこのまま生き続ける事の方がよっぽど罪だったのだ。
だからこそ私は誰とも話さなかった。
そんな私を変えたのはやはり彼だった
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜香 | 作成日時:2019年1月20日 0時