検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:628 hit

4 ページ5

電話に出た相手は私の言葉を聞いた後一気に言葉遣いをフランクにさせ言った

『あー…もしかしなくても君がセンラさんのストーカー?』




頭の中が真っ白になった

(ストーカー…?)


ストーカー…その言葉は私の事を強く縛るワードだった
私が思考の渦に飲み込まれそうになった瞬間、電話の向こう側から彼の声が聞こえた

『志麻君〜?』

彼の声を聞いた事で私は一瞬で現実に引き戻された。


自分の目的は最愛の彼と会う約束をとりつける事…

そのためには電話を変わってもらわなければいけない。
未だ恐怖心は残っていたが遠くから聞こえた彼の声に勇気付けられもう一度口を開こうとした

その時、私よりも先に電話の相手が口を開いた


『あのさ、黙られても困るんだけど
とりあえず、ストーカー行為はやめて。センラさん困ってるし、センラさんがやめて欲しいって言ってるから
もう二度電話とかかけてこないでね』

と、冷たい声で言われブチッと切られた





彼が困っている、やめて欲しいと望んでいる


それは私との付き合いに疲れた果てに出た彼の本音なのだろうか
それとも彼の電話に出た相手の勝手な推測なのか





…どちらにせよ私は彼にとって迷惑にしかなっていなかった、それは事実だろう


その事実に気づいた瞬間私を包んだのは絶望だった

5 ((注 しばらく過去編です→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , センラ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜香 | 作成日時:2019年1月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。