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「…はぁー
ごめん、俺響の事考えれてなかった
そうだよな…わかんないよな、ごめん
俺の言葉が足りなかった。
勝手に響は俺のものだと思ってた。ほんとごめん」
やっぱり彼の言っている事は半分くらいしか理解出来なくて、あれだけ勉強したのに理解出来ない事が少し悔しかった
私に理解が出来た事なんて、彼がなぜか私に謝っているという事と彼にとって私は彼のものだったという事だけだ。
理解できた所でさえ曖昧な所がある。
私が彼のものというのはどういう事なのだろう
考えているうちに彼が続きを話しはじめたので一旦考える事をやめて彼の言葉に集中した
「あんな、俺はずっと前から響が好きなんだ。もちろん恋愛感情で」
…???
私にはその言葉は難解過ぎたのか飲み込めなかった
好き?
恋愛感情?
訳がわからない
だってそれは私が彼を想う気持ちを表すものであり、決して彼が私へ抱くものではない…
はずだ
「響?聞いてるか??
俺はお前が隣にいなくなって気が狂いそうだった。お前が他の男に笑いかけていたりしたらって考えたらいてもたっても居られなくなって、毎日お前を探してた。
なぁ、俺じゃあダメなのか?
まだ中学生で親の庇護下にいる俺が簡単に絶対幸せにするなんて約束出来ないけど…
これだけは約束する。
絶対に響を一人にはさせない。俺はお前が好きだ。だから俺と付き合ってください」
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作者名:桜香 | 作成日時:2019年1月20日 0時