星が夜に溶けたみたい２-Fuma

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「・・・風磨。」

「なぁに？」

初めてよびすてしたときと同じように…。

びっくりしちゃうくらい優しい声色で、独特の少し舌っ足らずな言い回しで。

小さくて守ってあげたくなるような女の子扱い。

意地悪だけどとことん優しい。

とても心が温かくなったの。

今思えばもうあの頃にはすでに風磨に落ちかけてたね。

更に言ったら記憶失くすくらい警戒なく一緒に飲んでる時点でハマっちゃってるし。

風磨の掌が私の頬にかかる髪を払って長い指が頬を擽る。

「しばらくは学業に専念します。」

「頑張ってね。」

「待っててくれる？」

「うん。」

「お利口さん出来る？」

「出来るよ。」

「空回るくらいなら甘えていいから、電話して。」

「大丈夫だもん。」

「本当に？」

「風磨がいなくても大丈夫なんじゃないの。風磨のこと信じてるから大丈夫にしたいの。」

「そう。」

「寂しいけど邪魔しない。信じて待ってる。」

「本当、いい女。」

「え？」

「そういうところ好きだよ。」

「・・・ありがと？」

そういうところってどういうところ？

聞いたってきっと答えてくれないんでしょう？

「でもね。」

「うん？」

風磨が腕枕してくれている腕をぐっと引き寄せてコツンと額同士が合わさった。

至近距離で覗いた風磨の瞳がゆらゆら揺れる。

「それはそれで俺が寂しいよ。」

掠れた声で、消えちゃいそうな小さな声で風磨が切なく呟いた。

堪らなくなって私から唇をそっと重ねた。

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