星が夜に溶けたみたい２-Fuma

シャーペンを握る右手 ページ3

誰かとずっと一緒にいるのって疲れることだと思うのだけれど風磨と一緒にいるのは心地よい。

すっかり風磨のペースなのに、それが自分のペースでもあるっていうか。

つまり、似てる。波長が合う。

性格はまるで違うと感じるけれど、考え方の根本が同じ。

その時に考えてることとかやりたいこととかが合うから違和感がない。

比べるのは意味がないしいけないって思うけれど、やっぱり私は司との付き合いに無理をしていたんだなって改めて気付かされた。

それでも好きだったよ。

好きだったことを後悔することはやめる。

風磨がしなくて良いと言ったから。

人を好きになることってそれだけで凄いこと。

そう言ってくれたから。

確かにそうだね。

風磨を好きになったことでいろんなことが変わったよ。

好きと認めたら心が温かくなった気がしてとても気持ちがいいんだよ。

ドキドキするのって息苦しいし心臓だって痛くて辛いのに嬉しい。

恋してるんだって実感する。

風磨が好きって事実がもう嬉しいし誇らしいんだよ。

ねぇ風磨。

風磨は、私のこと好き？

私のことどう思ってるの？

怖くて聞けない。

今この幸せな時間を失うかも知れないって思ったら…。

とても怖いの。

私って臆病で欲張りだったんだ。

それって恋してる証拠なの。

風磨のこと好きになるだけどんどん欲張りになっていく。

私だけに触れて欲しいし、私だけにキスして欲しい。

私だけに頭ポンってして大きな笑顔をちょうだい。

私、君を独り占めしたいんだ。

私だけの君でいて欲しい。

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