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「私そこまでバカじゃないよ?ちゃんと自分の気持ちは解ってるの。」

「・・・うん。」

「信じられない?そうだよね。自分でもそう思うけれど…。」

「思うの?」

「あんなに泣いたりしたのに掌返すの早いよね。またすぐ心変わりするかもって思われちゃうのは仕方ないって思うんだけれど。」

「いや、その心配はなかった。」

「そう…。」

「そんなことさせない自信あるから。」

「え?」

「他なんか見させない。俺だけ見るようにするし。俺だけに夢中になるようにさせる。余所見なんかしてる余裕ないくらい俺だけ。」

不安げに揺らいでいた瞳はどこへ行ったの?

芯の強い色。

持ち上がった口角。

挑発的で気持ちいいくらい自信に満ちて人を惹き付ける。

「風磨だけだよ。」

「ふふ、それが聞きたくて意地悪言っただけ。ちゃんと信じてる。」

くしゃりと子供みたいに笑って、それと正反対の大人な大きさの手で私の頭を撫でた。

「風磨に頭撫でられるの、好き。」

「ふは、知ってるよ。」

「え?」

「だってA、すげー気持ちよさそうな顔するからね。」

「ぇ・・・。」

嘘。顔に出てた?

やだ、めっちゃ恥ずかしいじゃん。

「どうして赤くなんの?なにを想像してんの?」

「は!?」

「Aさぁ、さっきからいい加減にしないと抱きつぶすよ?」

「な、なんで?やだ・・・」

「だからその顔だって。もう、知らねぇから。」

私の頬にかかった髪をかき上げるようにして耳にかけ、それと同時に深く唇を重ねられた。

「待って、風磨。ねぇ、ここ、玄関。」

まだ靴を履いたままなんだけど。

玄関の扉に押し付けられたままなんだけど。

それで私の勘違いを説くのも告白もどうかという話だけれどまぁそれは良いとして。

でも、ねぇ今からなにをしようとしてる?ねぇ。

「声、聞かれちゃうかもね。いくら角部屋でもさ、A、声大きいから。」

「や、やだ。なんで?ねぇ。」

「俺さぁ、いじめっ子だからね。」

「はい?」

「そういう不安そうな顔されるとねぇ。冗談だったのが冗談で済まなくなるっていうか。」

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和奏(プロフ) - キュン死にしそうやばい (2022年3月31日 3時) (レス) @page50 id: eab8bc5332 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - イチさん» 読んでいただけて嬉しいです!ありがとうございます!風磨くんと彼女さんのやりとりがすごく好きで何度も読ませていただいてます。卒論頑張れ風磨くん!(笑) (2017年10月23日 22時) (レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あまーいふうまくんに、めちゃくちゃきゅんとします!続き楽しみに待ってます。 (2017年10月23日 0時) (レス) id: 60b6eaf521 (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - みちさん» みちさん!読んで下さってありがとうございます!!とても嬉しいです(*'ω'*)めっちゃ更新楽しみにしてます。毎度速攻お邪魔してます(笑)ペース早くて尊敬です。 (2017年10月22日 22時) (レス) id: d3ad2b2239 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - こんばんは。風磨くんの言葉と行動が素敵で…一気に読ませていただきました。イチさんの書かれる文章も大好きです。これからも楽しみに読ませていただきます。 (2017年10月14日 20時) (レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチ | 作成日時:2017年6月25日 7時

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