どん底に落とされた人生からの逆転

泣かしに来ないでよ... ページ17

寝ちゃった2人を寝室に運んで、
ジスオッパにはタオルケットを掛けた。

2人はぐっすり寝てて、同じような体制で寝てる。

可愛いな、本当に。

ジスオッパは机に突っ伏して寝てるけど、やっぱり綺麗な顔立ちしてるな。

私と比べ物にならない。 いいな。



なんか1人だといろいろ考えちゃうな。

ちゃんとオンマできてるのかな。

アッパがいないって分かってないから、寂しい思いしてるんじゃないかな。

その代わりってちゃんとできてるのかな。


なんかそうやって考えてると悲しくなってきた。

ココアでも飲もうかな。


少ししてジスオッパが起きた。

JS「あ、ごめんね。寝ちゃってて。」

　『ううん、2人と遊んでくれてありがとう。』

JS「いや、それは僕が好きでやった事だから全然
　 だよ。」

JS「ねぇA。なんか隠してるでしょ？」

　『えっ？隠してないけど？』

JS「うーん、言い方が悪かったね。僕が寝てる間に
　 何か考えてたでしょ？暗いこと。悲しそうな顔し
　 てるよ。」

　『えっ、なんで...』

JS「何年も見てきたのに、そんなのわかるよ。
　 もう、Aったら。そんな自分を責めるような
　 事考えなくていいよ。あの2人には大切なオンマ
　 がいるのに、そんな寂しいなんて思ってないよ。
　 Aはちゃんとオンマできてるし、2人の為に
　 いろいろ頑張ってるでしょ？僕からしたら凄いと
　 思うよ。だからそんな悲しい顔しなくていいよ」

あぁ、ジスオッパにはなんでもお見通しなんだね。

すごいや、オッパは。

JS「Aが僕の妹だって事はいつになっても変わら
　 ないから、僕の前では妹に戻っていいんだよ。
　 悲しかったら泣いていいし、感情表現していいん
　 だよ。」

そんなの言われたら、涙溢れてくるじゃん...

JS「よしよし、もう全部吐き出していいよ。」

こんなオッパ、他にいるんだろうか。そう思うくらい優しい気がする。

だからみんなに人気なのかな。


なんだか安心して眠くなってきた。

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