あいたい ２【WN】

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スニョンはあたしの肩に頭を置いて暫く黙っていたけど

すっと頭を上げて優しい顔して髪を撫でて

何も言わずにひとりでいなくなった・・・












どうやってここまで来たのか分からない・・・


スニョンとあたしは別れた・・・のかな・・・別れたんだよね・・・




別れを切り出しておいて落ち込むあたしってどんだけ最低なんだよ・・・




とぼとぼと家に向かっているはずなのに全然家が見えなくて



１１月の寒い空から冷たい雫が頬に当たった・・・




「………雨？……」




ぽつぽつだった雨は急にザァーザァー降りに変わって

身体はどんどん冷えていく




「……雨降るって言ってたっけな………ふふっ……」




このまま消えてしまえよ・・・

そう言われている様で何も感じなかった




段々感覚が無くなってきて

ぼーっとしてきて

もぅいいや・・・と思った

ふっと目の前が真っ暗になって・・・





意識が遠のく耳に・・・A・・・と呼ぶ声が聞こえた気がした・・・



















目を覚ます前に聞こえていた声に


”あぁ・・・あたし・・・生きてるのか・・・”


そう思ったら目を開けるのが怖くてこのまま眠ってしまいたい衝動にかられた


でも・・・








繋がれたあったかい手のぬくもりの相手が誰なのか目を開けなくても分かっていた








「………………っウォ…ヌ……」








囁いたら勢いよく頭を上げてぐしゃっと顔を歪めて








「……っA………なにしてんだよ………パボ………」








ナースコールを押したウォヌに抱きしめられて・・・









「………良かった………」









力一杯込められたその腕の中であたしは安心して心は穏やかで幸せだった












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