３６ WZ ページ36
マネヒョンがスニョンを回収して少しだけまた呑んだ後公園へと足を向けた
懐かしいお化け公園
相変わらず真っ暗・・・と思ったら街灯がついて薄明りの公園になっていた
「なんか…違う…」
「なんか…違うな…」
「明かり要らなくない？」
「要らないな…」
「お金の無駄だよね…」
「…そこ？ㅋㅋ」
「…ㅋㅋ」
俺たちは昔の様にベンチに腰を下ろしてはいるけどおにぎりも無ければするめソーメンもない
それでも俺はこの空気感が心地よくてあの頃みたいに寄り添ってくれるAが愛おしかった
「…俺がさ…アイドルだって知ってどう思った？」
「そうね…。もう会わない方がいいと思った」
「どうして？」
「あたしとは住む世界が違うから」
「……今もそう思ってる？」
「……思ってるかな…」
「…でも…引き受けてくれたのは何で？」
「本当はね…断ろうと思ってた。でも…もしジフナがあたしの事見つけてくれたとしたら…もう逃げたくないと思ったの…」
「俺の為？」
「…ん〜。あたしの為かな。ジフナと向き合う事から逃げた自分の為なのかもしれない…」
「俺の曲…聞いた事は？」
「…あるよ」
「……どう思う？」
「凄く素敵。あたし大好きだよ、ジフナの曲」
とんでもなく嬉しかった
ちゃんと聞いてくれていた事も大好きだと言ってくれた事も
「Aに届く様に作ったから…嬉しい…」
俺の顔をじっと見つめる薄暗い明りの中のAは凄く綺麗で吸い込まれそう
「……ありがと…ちゃんと届いたよ」
凄く込み上げるものがあって俯いて頷いた
泣きたくないのに・・・滅多に泣かない俺なのに・・・
涙が止まらなくて・・・
ぽろぽろと落ちては溢れる涙・・・
いい匂いがして柔らかく包まれる感覚・・・
「……ごめんね…約束守れなくて…ごめんね…」
もう・・・いいんだ・・・もう・・・ちゃんと届いたなら・・・
でも・・・
「……A……そばにいて…」
我儘だし急だし好きだとも言えてないのにそばにいてなんて虫が良すぎるけど・・・
「……もう…どこにも行くなよ……」
どうしようもなく俺は君を求めてどうしようもなく君が恋しい・・・
「……ジフナ……」
Aの背中に回した腕に力を込めてこの空白の５年を埋める様にありったけの想いをぶつけた・・・
つもり・・・
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 517人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちご(プロフ) - まぁさん» ありがとうございます🤗めちゃくちゃ嬉しいです😊かなりお待たせしてしまっていますが今頑張って作成中ですのでもうしばらくお待ちください。🐯ですね。リクエストありがとうございます💕畏まりました。ちょっとだけお時間下さい☆彡 (2月9日 23時) (
レス) id: 842e4f971a (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - どの作品も素敵です✨キュンキュンと切なさが最高です〜次こそは🐯さんメインをお願いします😭✨ (2月9日 15時) (レス) @page47 id: 0b542fe998 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - エルさん» わぁ…めちゃくちゃ嬉しいです😭ありがとうございます！ドギョムのお話も描く予定でしたのでお待ちいただければ幸いです😊作品が前後するかもしれませんが素敵なドギョムに出逢えるよう頑張りますね💛 (1月13日 0時) (レス) id: 842e4f971a (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - めちゃくちゃドギョムのお話楽しみにしてます😆ただ、🍓さんの計画もあると思うので、🍓さんの描きたいお話からで大丈夫です！どんなお話も絶対素敵なので…😉 (1月13日 0時) (レス) @page47 id: 4223053289 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - エルさん» ありがとうございます💕ウジの恋が実っていちご🍓も嬉しかったです😊ドギョム！了解いたしました！どんなドギョムを描けるか分かりませんがお気に召して頂ける様なドギョムをピュアな気持ちで描いてみようと思います🤗 (1月12日 4時) (レス) id: 842e4f971a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いちご
| 作成日時：2024年1月1日 23時
