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『ところで蛍くん。バレーにハマる瞬間は見つかった？』
「……そんなすぐに見つかりませんって。
そういうAさんは」
目を流してこっちを見る蛍くんにニコリと笑う
『私は多分もう見つかってる』
そういうと分かりやすく目を見開く彼。
『……でも、それを忘れた？というかあの感覚は覚えてるんだけど色んなのが邪魔する、というか……』
言葉を紡いでいくほど語尾が小さくなる
「それを思い出せてないってことですか」
否定することが出来ずゆっくりと顔を縦に振った
同士を見つけたと思ったのか口角が少し上がる蛍くん。あれ、バカにされてるような気もするんだけど気のせいかな
『言っとくけど君も仲間だからね？』
「えっ、一緒にしないでください」
『……言うようになったねほんと』
木兎さんと黒尾さんへの対処法として赤葦が何か教えていた気がする。それを応用してきたなこやつ……。
『……じゃあさ、勝負しようよ』
はい？
蛍くんが持っていた空の紙コップが凹む
『先にどっちがバレーにハマる瞬間を見つけれるか』
「……そんな勝負することでは、」
『でもさ、早く見つけた方がより長い時間バレーを好きになれるじゃん？』
そういうと蛍くんは押し黙ったあと、分かりました、と小さく承諾した
『じゃあ〜……春高本戦が終わるまでにみつけよ！』
「本戦って……僕らもそっちもいけるか分からないじゃないですか」
紙コップが蛍くんの手によってより圧がかかる
台形のように凹ませたその手にそっと触れた
「！？」
『蛍くん。望まないと、ほしいものは手に入らないよ』
ゆらゆら、彼の瞳が揺れる
『まぁ望んでなくても手に入れれるものはあるけどさ。
……でもさ、絶対に欲しいものをそんな謙遜とか言ってたら、またその手を逃しちゃうよ』
まるで逃げるように動く瞳を捕まえるように体を乗り出す
『大丈夫だよ、そっちも、こっちも、皆ちゃんと強いから』
涼しい風が通り抜ける
「高倉A！！！！！俺らのツッキーを襲ってんじゃねぇ！！！！！」
『！？！？！？！？』
鼓膜をぶっ潰すような声に蛍くんから離れる
木兎さんだ。なんであの人ただでさえ声大きいのにメガホン使ってるの。
ごめんね、と蛍くんに謝るとイエ、と彼はそっぽを向きながら返した。
……嫌われた…………？？？
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星宮 その(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます。時間がある時に番外編みたいな感じで作ってみようと思います (2021年4月2日 22時) (
レス) id: 8468a860e5 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - Twi〇ter風景見たいです！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
星宮 その(プロフ) - にゃーさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださりとても嬉しいです´`*これからもよろしくお願いします(_ _*)) (2021年3月26日 11時) (レス) id: 8468a860e5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 初めまして！このお話1からずっと見てます！大好きなのでこれからも頑張ってください！ (2021年3月26日 8時) (レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
星宮 その(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます。よろしくお願いします(_ _*)) (2021年3月26日 8時) (レス) id: 500e14bf08 (このIDを非表示/違反報告)
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