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「……ねぇ、どういうつもり？」
『…え？』
練習が終わってユリちゃんと2人自主練のために残っていた。練習は普段からハードだからこうやって残る人は少ない。
ユリちゃんはいつもより声のトーンが低くてキツい目付きをしていた
「キャプテンのこと。あんた断ったんでしょ？」
いつもはAと呼んでくれるユリちゃん。
「なんで断ったのよ」
声からは怒りが漏れていて、言葉が詰まった
『……私よりも、ユリちゃんの方が向いてるから…。ほら、私、前に立つような人間じゃな』
「そうじゃないってば！！！」
ユリちゃんの怒号が体育館に響いた
ユリちゃんはズンズンと私の方に向かってくる
私はその気迫に押されてどんどんと壁際へ
バン！！
少女マンガで言うところの壁ドン。だがそんな甘いものでは無い。今にも壁がミシッと音を立てるのでは、というくらいの迫力。有名女優さんたちでもこんな演技は出来ないだろう
「このチームで1番技術があるのはあんたでしょ！！！！私はあんたにはどんなに練習しても勝てないのに！！！なんで私を推薦したの！！！！！同情のつもり！？」
肩を揺らして顔を真っ赤にさせて、黒い瞳をギラギラ燃やして吠える彼女のあの顔はずっと忘れれないくらいこびりつく
『違う！私は本当にユリちゃんがいいと思って言ったの！私なんかよりも1番努力してるユリちゃんが！』
「……努力？」
彼女は俯く。黒い短い髪が重力に従って落ちたので彼女の顔は完全に見えなくなった
「そうだね。だってそうしないと」
あんたには勝てないじゃん
私を見上げるように顔を上げた彼女は、半ば諦めたような、眉間に皺を寄せながら無理して口角を上げて吐露した言葉はすんなりと耳に入ってきた
「どんなに、どんなに頑張っても、人一倍練習しても、才能には勝てない。
……その辛さ、
力の入っていた彼女の手はずるりと脱力した後私から離れた
そして私がまだ意識を持っていかれている間に彼女は自分の荷物を持って体育館を出ていった
体育館には私と、いつも2人で片付けていたコートとボールだけが残った
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星宮 その(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます。時間がある時に番外編みたいな感じで作ってみようと思います (2021年4月2日 22時) (
レス) id: 8468a860e5 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - Twi〇ter風景見たいです！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
星宮 その(プロフ) - にゃーさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださりとても嬉しいです´`*これからもよろしくお願いします(_ _*)) (2021年3月26日 11時) (レス) id: 8468a860e5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 初めまして！このお話1からずっと見てます！大好きなのでこれからも頑張ってください！ (2021年3月26日 8時) (レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
星宮 その(プロフ) - りおん。さん» ありがとうございます。よろしくお願いします(_ _*)) (2021年3月26日 8時) (レス) id: 500e14bf08 (このIDを非表示/違反報告)
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