断りたいだけなんです【HQ】

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最初はただのクラスメイトだった

席が隣になって、彼女がお人好しだということが分かった

いつも断りきれずに押し切られる彼女を見ていられず助けたのが最初。

その時も断れずに今、マネージャーをしている彼女


馬鹿だなと思った。嫌なら断ればいいのに。


＿＿＿昔、辛いことがあったスポーツから早く縁をきればいいのに。


中学の時の彼女の試合と、「いじめ疑惑」という真偽のわからないネットの記事を見た時に思った

ほんと馬鹿なんだよ。

誘われたことを必死にやろうと思って、1人傷ついて。

……それでも俺はそんなやつのことを"ただの"チームメイトとか、クラスメイトとかでは収めきれなくなっていた


いつからは分からない。

試合に出ていた彼女のキラキラとした瞳を見た時からか、それともゾッとするようなあの捕食者のような瞳を見た時か……それとも夜空に包まれて優しく笑う彼女を見た時か。


……だからか、こうやっていつもと違う彼女を他の人が見てると思うとどす黒い感情が渦巻いて今にも狂いそうだ


こうやって、ポーカーフェイスを保つのが必死になるほど。……嗚呼、思っているよりも俺は重症なのかもしれない。


俺だって健全な男子高校生。穢れた思考とかがゼロなわけが無い。欲だってある

……でも今は、


「高倉、そろそろ起きなよ」


『ん〜……起きてる……』


「半分寝てるじゃねぇか！！！」


こうやって、チームメイトでいたい。彼女にとって"ただの"クラスメイト且つチームメイトの一員でいい。


彼女に好意を抱いている人間が他にもいることは重々承知。

でも、彼らには奪わせない。

でも、俺は彼女を独り占めするよりも




今の平凡を望んでいる











"ただの"青年の独白





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隠れバレー馬鹿な彼はきっとこういう複雑な感情にはなかなか対応出来なくてチキるだろうという作者の独断と偏見です。でもズバズバ行くあかーしさんも好みなので上手いこと融合させたい……。恋って難しい()

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