. さくま ページ40
『Aちゃん、どんなとこでバイトしてんの?』
「ひみつ」
修学旅行が終わった次の週、無理を言ってAちゃんのバイト先に連れて行ってもらってる佐久間さんですが
全然場所もなんのバイトなのかも教えてくんないの!!なんで!?
まあ、「ひみつ」って言いながらニコニコしてるAちゃんが可愛いから許すけど
修学旅行から土日挟んだけど、気になりすぎて夜しか寝れなかったんだから!!
「はい、どうぞ入ってください」
『え、ここなの?なに?ここ』
「カフェです。ここ座ってちょっと待っててね、準備してくるから」
案内されたのは、少し路地を入ったところにある黒いドアのお店
店内も薄暗くて、でもすごくコーヒーのいい匂いがする。あ、佐久間さんコーヒー飲めないんだけどね笑
ふかふかの皮の椅子に座って、お店の奥の方に入って行ったAちゃんを見送って
全然人居なくてね、超静かなの。でも小さく音楽がかかってるから、居心地はすごく良い
「お待たせしました。さっくん、何食べたい?」
髪をしっかり括って、黒いシャツに黒いスキニーに深緑のエプロンをつけてメニューを持ってきたAちゃん
『めっちゃかっこいい〜!おすすめどれですか!』
「はいはい
私のおすすめはね、このラスクとクッキーのセットか、チーズケーキかな」
『んじゃあねえ、佐久間さんは〜、ラスクとクッキーのセットで!』
「はーい。飲み物何が良い?」
『んっとね、甘いやつある…?』
「んー、桃とかオレンジのジュースならあるけど」
『桃のジュースで!』
「はーい、少々お待ち下さい」
メモしながら注文を聞いてくれて、また奥の方に行ってしまう
んー、佐久間さん寂しいなぁ…
音楽がかかっているとはいえ、静かな雰囲気にソワソワしちゃう
[お、Aちゃん?]
「あ、こんにちは〜」
誰かが店内に入ってきて、真っ先にAちゃんに声をかけていて。
背が高い、スーツ姿の男の人
「お一人ですか?」
[今日はね。なんか久しぶりだね]
「修学旅行行ってたんです〜!」
[そうなんだ、今度また話聞かせてよ。カウンター空いてる?]
「是非!カウンター空いてますよ、いつものでいいですか?」
[うん、いつものでお願いします]
「はーい、ちょっと待ってて下さいね」
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pon(プロフ) - 咲里以さん» 初めまして!な、なんて嬉しいお言葉……😭😭すっごいやる気が漲ってきましたので、頑張ってお話更新します!!いつもありがとうございます!!! (2022年4月18日 22時) (レス) id: d7570fd1dc (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - 初めまして!密かにこのお話から胸きゅんを頂戴しています!続き楽しみです!主様のペースで頑張ってください🌸 (2022年4月14日 7時) (レス) id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pon | 作成日時:2021年12月27日 23時