夢をくれた幼馴染みへ捧げる野球人生 3

9 ページ7

凄い打ち取って、また三振。初回のファーボールが嘘のよう。ピンチになる時もあるけど、それでも無失点。いいリズムだと思う。

「なんつーデタラメなホームだ」
「打てるかな」
「後で調子に乗らないようスパーリングだな」

も、もち先輩やる気満々っ。

「くっははっ。あいつやっぱおもしれーわ。バカな上に何やらかすか想像がつかねー。お前も気合い入れねーと追いつかれるぞ 」
「別に、自分が上って思った事ないですよ。自主練ランニングに切り替えて走ってきていいですか」
「走れ走れー、死ぬほど走れー。お前スタミナねーからな！」

あ、無視した。

「降谷君、タオルは持っていった方がいいよ」
「うん」

私も戻らないと、きっとここで2人とも交代だろうから。

「栄君、お疲れ様」
「A見てたか俺のピッチング！クリス先輩に褒められたんだぜ！！」
「うん、凄かったよっ。アイシング出すからそこ座っててね、あ、でもその前にキャッチボール…クリス先輩先に渡しときますね」
「ああ、悪いが沢村とのキャッチボール付き合ってやってくれ」
「はいっ」
「Aとのキャッチボール久しぶりだな！」
「そうだね。また取りずらいんだろうな」
「それが俺の持ち味だからな！」

あ、気づいたんだ。

「なんだその意外そうな顔は！！」
「ずっと知らないと思ってたから」
「なっ！？Aまで俺の事バカだと思ってたのか！？」
「……そんなことないよ？」
「今の間は！？」

８対５、青道が練習試合が勝ちました。一軍は残り2枠。誰が上がってくるんだろ…。
選手達は室内練習場へと呼ばれたらしい。
私はというと今までお風呂入るの遅かったからなのか、入ってこいって言われた…。気になるけど、なんとなく…誰が選ばれるかわかってる。

将来性がある即戦力、それはとても魅力的だから。

(ドライヤーで、乾かさないとダメかな)

第9球 夏までに→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す