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今日は国土館と二軍の試合、先発は栄君…なんだけど。
「ボールフォア!」
調子が良くないようです。
頑張ってるのは、わかるんだけど…。
結果がでていない分…満塁…、交代させられても問題ない…。
「あいつは自分で考え、この試合で何かをつかもうとしています」
クリス先輩…。
「もう少しだけ、投げさせてやってください」
栄君のこと、凄く嫌っていたはずなのに…、やっぱりバッテリーは凄いな。
「ここで化けるか、それとも伸び悩むか。ほんのわずかなヒントを自分のモノにし、それを急激に開花させる。俺はそういう選手に何人も見てきた」
かんさんも栄君のこと、ちゃんと見ていた。ううん、これだけ凄い選手が集まるんだから、ちゃんと見てくれている。
ブランクがあるクリス先輩でさえも。
「クリス先輩、レガースつけますよ?」
「A…、ありがとう。頼む」
「クリス先輩、お願いします」
「ああ」
こうしちゃ、いれないっ。
「かんさん少し外します!」
「ああ」
急いで、室内練習場にっ!!
ガラッ!!
「ん?A」
「ヒャハハっ、汗だくじゃねーか。どうしたんだ、そんなに慌てて」
「はぁ、はぁ、に、にぐ、ん」
「二軍?」
「ちゃんと聞くからまず呼吸を整えろ。二軍がどうしたって?」
「ゆ、ゆき、くん、いそい、でっ。にぐん、しあい、クリス、せんぱっ」
「あ、御幸!!」
これだけの情報でゆきくんは室内練習場を飛び出した。当然だよ。クリス先輩の試合を見たいのは何よりもゆきくんだと思ったから。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (4月2日 2時) (レス) @page41 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星河実羽 | 作成日時:2023年9月12日 22時