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コンコン
「Aいいか？」
「ゆきくん」
今更ながら結構な頻度でゆきくんはこの部屋に来ることが多い。困ることはないからいいんだけど…、たまに他の人とももっと交流とった方がいいよって思ったりはする。
「これ、お願いしたいんだけど」
「背番号…。いいの…？貴重な2番を私がつけて」
「Aがいいんだよ。お前の野球ごと全部とこいつを背負って絶対全国に行く」
「…あり、がとう」
「おいおい、俺を言うのは俺の方だぜ？つけてくれんだろ？」
「うん」
ちゃんと中央にできるかな…。でも多分ここでやるのと着るのじゃ違うよね…。
「ゆきくん、その服の上でいいからユニフォーム羽織ってくれる？ちゃんと真ん中に付けたいから」
「ああ」
こうみると、大きな背中。ずっと一緒に居たのに不思議と体格だけじゃなくて、ゆきくんそのものが大きく見える。
「他の先輩たちはやっぱり、貴子先輩にやってもらってるのかな」
「純さん辺りはそうじゃねーかな。倉持やノリ、他の2年は知らねーけど」
「そのうち栄君たちもこっちに来て、背番号つけてくれーっていいそうだね」
「それフラグ」
この辺りがいいかな。
「縫い終わったらおとーさんやおかーさんに写真送ろうかな。ゆきくん頑張ってるよって」
「普通は娘に関する報告が欲しいはずだろ？」
「そーかな。喜んでくれると思うけど」
「おばさんはな。おじさんはバカにしてきそう」
「そこまで意地悪じゃないよ。きっと…」
「自信もって否定してくれよ…」
でもゆきくんのこと大好きだから、意地を張って、じゃれあって、ゆきくんも分かってるから、それにのっかるの知ってる。
「うん、安全ピンでとめたからもう脱いでいいよ」
「どこまで脱ぐ？」
「どこまで？ユニフォーム脱がないと縫えないよ？」
「あー、うん」
渋々脱いでるけど…、何か違った？
(純粋というか、なんというか…)
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (4月2日 2時) (
レス) @page41 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星河実羽 | 作成日時：2023年9月12日 22時
