夢をくれた幼馴染みへ捧げる野球人生 3

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「んで、Aに部屋泊めてもらおうと思ってたけど、鍵かかってたからまだ帰ってねーのかなって」
「ご、ごめん。まだ片付け終わってなくって」
「いいよ、いつもありがとうな。夜一人だし、大変だろ？」
「た、大変だけど、4日目となると慣れてきちゃったかも」
「手伝う、あと何するんだ？」
「大丈夫だよ、あとこれ洗うだけだから」
「大丈夫じゃねーだろ。大丈夫っていってんだから」
「あっ」
「ははっ、やっぱ癖はなおんねーな！」

き、気をつけないとっ…。

「なら洗ったこれ片付けるよ、何処に置けばいい」
「あ、そっちの棚の方に」

せ、選手に手伝わせちゃった…。
でも、少しだけ早く終わった気がする。

「お前風呂は？」
「まだ、だよ」
「なら先入ってこいよ」
「う、うん。でも着替えとか取りに行かないとだから。ゆきくんも部屋入るでしょ？」
「ま、まぁ…」
「行こう？」
「…もう少し警戒しようぜ」
「警戒？」
「男は皆狼なんだぞ」
「おとーさんもよく言ってるやつだね」

男の子は皆狼って。でも…。

「ゆきくんがいるからへーき」
「…………はぁーー、お前ほんとそういうとこ」

平気じゃないの？

(私お風呂行くから、ゆきくん休んでいていいよ)
(んー)
(私のベット使っていいからね)
(…)
(じゃあ)
(ほんと頼むぜ…)

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