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「全く、先輩の言うこと聞きやしねー」
「あはは…」
「偵察のヤツらでてきたな」
「うん。この前の関東大会で降谷君の噂で持ちきりみたい。高島先生や太田先生が電話対応してるの見たよ」
「そうか、こりゃもっともっと頑張って貰わねーとな。にっしっしっ」
わ、悪い顔だ。
「今日投げるだろ？あれから期間空いちまったけどよ、スプリット投げてみようぜ」
「うんっ」
(これも降谷の影響なのか、投げることに対して以前より活き活きしてんだよな…)
久しぶりのスプリット。あれからボールを握ってるだけで投げてないけど、ちゃんと前に飛ぶかな…。
確かこうして…、腕を振り切ればちゃんとミットに落ちながら届くっていうけど、スプリットって結構難しい。
(A先に風呂入れ。俺外で素振りしてるから)
(片付けたら行くねっ)
あれ、ゆきくんいない。どこに…。
ん…？あれは…。
「クリス先輩」
「Aか」
「こんばんは」
「ああ、御幸ならそこの自販機のベンチで休んでるぞ」
「あ、ありがとうございます」
「これからまた練習か？」
「はい。私なんかまだまだだけれど、少しでも何かしないと置いていかれそうで…」
「頑張れよ」
「ありがとう、ございますっ」
クリス先輩からの応援っ。もっともっと頑張らないとっ。私はいつもゆきくんに受けてもらってるけど、実は貴方にも受けて欲しいって思ってたりもしたんですよ、クリス先輩。
シニアの時のプレーは今でも覚える。あのリード…、私１回も打てなかったなぁ。
「A」
「ゆきくん！」
「わり、ちょっと飲みもん飲んでた」
「ううん、平気」
「…髪の毛ちゃんと乾かしてるな」
「だって、乾かさないとゆきくん、うるさいもん」
「うるさっ！？俺の事いつもそんなこと思ってたのか！？」
「……ううん」
「今の間はなんだよ…。球受けてやんねーぞ…」
「じゃあ一人で練習するからいい」
「あー！悪かった悪かったっ。頼むから1人はやめろ。お前絶対やり過ぎるから」
「じゃあ行こう？ゆきくん」
「ああ」
室内練習場まで手を繋いで向かう。
そういえばこういうこと多くなった？
(残念、ギリギリバウンド)
(…もっかい)
(さっき最後って言ったろ)
(もっかい！)
(やれやれ、投手陣ってなんでこうなんかねー。絶対ラストだからな！)
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (4月2日 2時) (
レス) @page41 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星河実羽 | 作成日時：2023年9月12日 22時
