第8球 いざ一軍に向けて 3 ページ1
「え、と…」
「Aはどのくらい食べる!?今なら大盛りだぜ!」
「大盛りは遠慮したい、かな…。栄君、ここで何してるの?」
「何っておばちゃんたちのお手伝い!よっと!」
「量…多い…」
「なんの真似だ」
あ、クリス先輩まで。
「いやー、怪我には飯沢山食うしかねーかなって」
「余計な真似はするな、気持ち悪い」
す、ストレートっ。
「まあ食うけど」
「食うのかよ!」
食べるんだ…。
このご飯…。どうしよう…。……そうだ。
「栄君少なめ頂戴?これの3分の1くらい」
「え、そんなけ!?」
「朝だし、そんなにはいらない、かな」
「わかった。じゃあそれは」
「あ、これは大丈夫」
「え?」
(はい、ゆきくんの。いつもお盆持ってくれてるお礼)
(ありがたいけど、なんか量多くねーか?)
(いただきますっ)
(こらこら)
な、なんか栄君、クリス先輩に凄い懐いている…。あれ、前からこうだっけ?
飼い主とペット…みたいな…?クリス先輩は無視してる、みたいだけど。す、すごいな、クリス先輩。
「A、ブルペンでの投球見て欲しいんだけど、いい?」
「あ、うん。わかった」
なんか、偵察増えたかも。
降谷君はボール今日も走ってるし、変化球をもってる訳でもないから見られても多分困らない…、と思う。
「よーし、今日はここまでだな」
「え、もう少し…」
「ダメだ。お前スタミナねーならとりあえず走ってこい!」
「…」
「堂々とシカトかよ!」
「ボール、少し高いね。降谷君球速凄いから決まるところに決まれば凄くいいピッチングになると思うよ!」
「そう?」
「うん」
「ほんと、いつからこうAだけは素直になったんかねー…。ほら、走ってこい!」
「A走ろ」
「えっ!?」
「お前一人でいけっ!」
ふ、不貞腐れていっちゃった…。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (4月2日 2時) (レス) @page41 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星河実羽 | 作成日時:2023年9月12日 22時