第2球 我が家 ページ9
「A本当に大丈夫か?大丈夫なんだよな?一也に嫌なことされてないか?お父さんなんでも相談に乗るぞ!」
「おじさん、久々に会った俺に対して酷くねーか?」
「まだまだお前に可愛いAはやらん!」
せっかく久しぶりに帰ってきたゆきくんに相変わらずの2人。
「Aお野菜並べてくれる?」
「うん」
「おばさん俺も手伝うよ?」
ダンっ!
「なんて?」
「あー、おねーさん、俺も何か手伝えるかなーって…」
「気持ちだけ貰っておこうかしらあ」
「あ、あはは」
ゆきくんはしばらく会わなかったせいか、おねーさんからおばさんって呼んでて今ボロが出た。
たまに思う。ゆきくんって本当は怒られるの好きなんじゃないかなって。
ちなみになんでゆきくんがここにいるかいうと、私ももうすぐ寮生活になります。
その為の荷物持ちって、わざわざ外泊届けを出してまで手伝いに来てくれた。私、そのくらい出来るのに…。
おかーさんとおとーさんは…
「あらいいじゃない。持ってもらいなさいよ」
「おう、どんどん使ってやれ!」
って言ってるし。
最近おかーさんまでゆきくんに当たり強い気がする。
(で、どーよ、Aとの野球生活は)
(楽しいけど、…何、何が聞きたいのさ)
(いやー、お前もまだまだだなーって。特に名前で呼ばれてないあたりな!)
(俺だって苦戦してる中必死なんだけどっ!?)
(やっぱお前にはまだまだはえーんだよ!諦めろ!)
(うっぜー!!)
でも、たまにおとーさんと肩組んで話しているあたり、仲良い気がする。
男の人ってよく分からない…。
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作者名:星河実羽 | 作成日時:2023年9月9日 14時