夢をくれた幼馴染みへ捧げる野球人生 ２

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『A！元気にやってるか！？お父さんは心配で心配で心配だぞ！！
一也のやつに泣かされてないか！？いじめられてないか！？何かあれば直ぐに言ってくれ！！例えシーズン中だろうとおとーさん、すっとんでいくぞ！！
Aのことだから頑張りすぎていないか？投げ込んだり走り回ったり、すっ転んだりしていないか？ご飯食べてるか？
最近暑くなって来たからな！食欲なくてもちゃんと食べないとダメだからな！それに…etc』

おとーさん…、メール長いよ…。
えっと…。

私は元気だよ。おとーさん心配しすぎ。ゆきくんにはいつもお世話になっているよ。シーズン中は試合大事だから来ちゃダメ。
後は……。ストレートが108kmになって、変化球も100km代になったよ。ちゃんと成長出来てるみたい。嬉しい。

送信っ、と。


「誰からだったの？」
「え？」
「メールでしょ？凄く読んでたから」
「あ、おとーさん」
「ふーん…」

結構興味ないみたい…。

「ねえ」
「なあに？」
「僕と連絡先、交換してくれる？」
「どうして？」
「……勉強とか、色々わかんないから。投手についても聞きたいし」

そっか。私も2人を支えてあげてって言われてるんだった。

「後、君の側に御幸先輩が結構いるから」
「聞きずらい、かな？」
「…まあ、そういうことにしといて」
「わかった、いいよ」
「じゃあ」
「ご飯食べ終わってからね」
「うっ」

おとーさんやゆきくん以外に、男の子で初めて連絡先交換だな。降谷君みたいに他の皆とも仲良くなれるかな。

(A風呂入ってこいよ。今誰もいないし、外で見張っててやるなら)
(う、うん。ありがとう。降谷君、ゆっくり食べてね
(うん。(ほくほく))
(…なんでこいつ上機嫌なんだ？？)

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