検索窓
今日:26 hit、昨日:23 hit、合計:2,772 hit

5 ページ40

「おい、今日はもうこのくらいにしておけ。お前投げすぎだ。そんなに飛ばしてちゃ夏まで間に合わねーぞ」
「もう少しだけ投げさせてください、お願いします」
「あと10球だけだぞ」
「ありがとうございます」

降谷君、凄い。まだまだ投げるって言われなくても聞こえる。

あれ?あそこにいるのは栄君?
あ、出ていっちゃった。降谷君かゆきくんに用事、だったら待ってるだろうし。様子を見に来ただけなのかな。

「うしA、やろーぜー」
「う、うん」

いつの間にか10球終わってる。どんどん投げてたのかな。

「お疲れ様降谷君。タオルいる?」
「欲しい」
「待ってね、ドリンクとかも持ってくるから」
「マネージャー業は営業終了してんだろ、自分でいけ。あとアイシングやれよ」
「でも」
「でも禁止」
「Aの投球みたいです」
「ちゃんと肩作るキャッチボールしかまだしねーから、とっとといってこい」
「…」

降谷君は急いで取りに行った。そんなに急がなくても…。

「ほんと世話焼けるよな」
「満更でもないんじゃない?」
「なわけねーだろ。手のかかる後輩だよ」
「わ、私、も?」
「はぁ?Aはほっとけないだぁいすきな女の子」
「っ!?」
「はっはっはっ!忘れてたか?」

そ、そういえば何回か言ってたっ。

「まぁ、高校までは手を出さないから安心しろ」
「あ、あの、待って、私、まだっ」
「絶対俺を好きになる。寧ろ今惚れてないんだったら、覚悟しておけ。絶対落とすし、落とせる自信しかないから 」

ど、ど、どう覚悟しろっと。

「ほらキャッチボール、ん?ちょっといいか」
「え、な、なにっ!?」

いきなり手を取ってまじまじみてる。
け、怪我してないと思うけど。

「爪、剥がれてきてるな」
「え、嘘、割れてるっ!?」
「あー、違う違うネイルのほうな。また塗ってやるよ」

そっちでしたか…。
最近塗り直したばかりだけど…、投げすぎてるの、かな。

「キャッチボール軽くな」
「うん」

前ほどじゃないけど、青道入ってからキャッチボールできる頻度多くなってると思う。時間があるとき取ってくれるって言ってくれたの、覚えてたんだ。

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星河実羽 | 作成日時:2023年9月9日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。