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「そんなに俺には言えねーのかよ」
「ち、違くて、えーと、えーと…」
「僕と、話してた、時に、考えてた、言えば、いいと思う」
あの時考えてたこと…。あっ。
「ゆきくんがいない、中学のこと考えてた」
「…あの時か」
「でも、前のことだし、別に」
「よくねーよっ。なんでそんな大事なこと言わねーんだよ、ほんと」
「けど、もう過ぎたことだし…」
「でも、けど、えと、禁止」
「えっ!?」
じゃあ、なんて言えば…。
「降谷が知らせてくれて助かったわ。ありがとうな。こいつすぐ1人で何でもかんでも黙るから」
「そんな気がします」
そ、そうかな…。
「あんま隠しそうだからネタばらしするの嫌なんだけどよ、A降谷と話してる時大丈夫って言ったんだろ?」
「もしかして、また信用ならないって、やつ?」
「そう。お前が本当に大丈夫な時は平気って言うんだよ。そうじゃない時は大丈夫っていってんだ」
し、知らなかった…。そうだったの…?
降谷君も納得した顔でこっち見ないでっ。
「癖は中々直らねーみたいだし、それ以外にもあるから嘘ってのはすぐわかるからいいけどよ。お前が大丈夫が信用ならないのはそういうことだからな」
「気を、つける」
「気をつけるな。残りの仕事は?」
「この洗ったボールを片付けたら終わり」
「よし、なら手伝う」
「私の仕事」
「俺たちが使ったやつでもあんだから別にいいんだよ。Aは先に室内行って、降谷と一緒に準備してろ。球投げるって言うからさ」
「わ、わかった」
「行こう」
そっか。大丈夫って癖なんだ。たしかに結構使ってた、かも?
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作者名:星河実羽 | 作成日時:2023年9月9日 14時