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「A、よろしく」
「うんっ」
「俺もっ！よろしくなA！！」
「う、うんっ」
ぐいぐい、きてる。背中を思わずそるくらいに…。
「こらこら、そこの2人離れなさい」
最近、このやり取り多い気がする？
降谷君は守備苦手そうだな。守備は回数を重ねて体で覚えてもらわないと…。でも丹波先輩からアドバイス貰えているみたいだし、あんまり、心配はいらないから。心配なのは…。
うまくいってなさそうな栄君のほう。どうしよう…。
「おい」
「いた」
ミットで頭を軽く叩かれる。
「ぼーっとして、いろいろ考えすぎなんじゃねーの」
「そんなこと、ないよ」
「どーせ、あの降谷か沢村のことだろ」
「まぁ、そうなんだけど」
「お前が気にするほど悩まなくていいぜ。これは本人次第だからな」
チームで野球だから、コミュニケーションは大事だと思うけど…、あの様子だと何か力になれないかなって、思ってしまう。
「それよりAドリンクちょーだい」
「僕も」
「あ、うん。ちょっと待ってて」
そういえばマネージャー業、春ちゃんに任せてまんまだっ。早く戻らないと。
「はい、2人とも」
「ありがとう」
「サンキュッ」
「私、外すね」
「え、なんで」
「これから投球練習なのに」
「春ちゃんにマネージャー業任せたまんま…。私居なくても平気、でしょ？」
「それはまあ」
「平気じゃない」
「大丈夫だよ降谷君。ゆきくんが、ちゃんと受け止めてくれるから、ね？」
「うん、平気」
「切り替えはやっ！！」
「じゃあ、また後で」
そろそろ向こうのドリンクなくなってる頃かな。あとちょっとだけしたら多分皆バッティングに入るだろうし。早くやらないと。
(春ちゃんこめんね、長くなっちゃって)
(大丈夫だよー。ドリンク作って置いたから後はバッティング用の球を持ってこないとだね)
(ありがとうっ)
(降谷、なんでお前そんなにAに懐いてんの)
(…………投手だから？)
(いや絶対違うだろ)
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作者名：星河実羽 | 作成日時：2023年9月9日 14時
