5話 ページ6
夏目side
ニャ「おい、今度は何をするつもりだ
こんな所に来て」
俺達は今、昨日出会った子が落ちてきた所に来た
夏「あの子を探すんだよ
もしかしたら探しているかもしれないだろ?」
ニャ「そう簡単にくるとは思わんが」
ニャンコ先生の言う通り、来るとは限らない
けれど、きっと探しているはずだ
「あっ!ぶっさいくな猫がいるぞ!!」
「ほんとだー!へんなのー!」
ニャ「にゃに?!?!」
夏「あはは…」
「このぶっさいくなの兄ちゃんの?」
夏「そうだよ」
「すっげー!饅頭みたい!!」
ニャ「こいつら言わせておけばー!!」
「なんか怒ってるぞ!」
「あはは!」
弄られてるな先生
そういえば、ちょうどこのくらいの年だっただろうか
夏「君達何年生?」
「小学校2年生だよ!」
「俺もー!」
夏「じゃあ年下にこれを持ってた子いないかな?
ここを通る子だと思うんだけど、落として行ったみたいで」
「年下ー?いたかそんなやつ?」
「んー…、あっこれあいつのじゃないか?」
「え?」
「ほら、全然喋んない転校生」
「あー、あいつか」
「俺あんま覚えてないけど、多分こういうの首にかけていた気がする」
夏「そうか、ありがとう」
「でも兄ちゃん、それ渡すのは手紙とかじゃないと無理だと思うよ」
「うん!あいつ話しかけてもすぐ逃げるし」
夏「…もしかしてその子いじめられてる?」
「ううん、あいつ話しかけようとしても逃げるから、話せないんだよね」
「そうそう、自分から話しかけたことも見たことないし
家とも上手くいってないって噂だぜ」
「知ってる知ってる、昨日なんてすごい怒鳴り声が聞こえてきてさ」
怒鳴り声?
「あいつ人見知りっぽいからそんな怒られることあるか?」
「さあな、大人のじじょーってやつじゃない?」
夏「その子は今どこに?」
「さぁ?多分もう帰ってるんじゃない?
出るの早かったし」
夏「ありがとう、助かったよ」
「うん!」
「じゃあな!兄ちゃん!」
ならここで待っていた方がいいな
ニャ「人間とはほんとめんとうなやつだな
人の手を借りないと生きてられぬのだから
…お前、なんとか出来ないかと思ってないだろうな」
夏「それは…」
何とかしてあげたい
昨日のは多分俺のせいだ
あの子はあのまま帰っていれば、怒られなかったかもしれない
けど、あのままにしてはおけなかった
そして今回も…
ニャ「ん?」
先生?
夏「…いた」
『…っ』
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香夜 - クリスマスの番外編で目がうるうるしました涙とても感動する話です!! (2019年10月14日 10時) (レス) id: 4a7e30982a (このIDを非表示/違反報告)
星河実羽(プロフ) - いっくんさん» コメントありがとうございます!ちゃんと癒しキャラになっているか不安ですが、そう感じて貰えて嬉しいです! (2019年1月4日 12時) (レス) id: ef6f9e6668 (このIDを非表示/違反報告)
いっくん(プロフ) - 癒しオーラが半端ではないぐらいかわいい主ですね!もう溜まりません...。更新頑張ってください!応援しています! (2018年12月10日 13時) (レス) id: e0e93d1b6c (このIDを非表示/違反報告)
星河実羽(プロフ) - 黒武さん» コメントありがとうございます!可愛いと言って貰えて嬉しいです! 最初の一人称が統一してなかったのは無意識でしたすみません、教えて下さりありがとうございます!顔文字等は主の感情がどう表現してよいのか言葉で表せず使用しておりますが、控えるようにしますね! (2018年9月26日 23時) (レス) id: ef6f9e6668 (このIDを非表示/違反報告)
星河実羽(プロフ) - 月夜桜さん» コメントありがとうございます!そういっていただけると嬉しいです!!田沼君ですね!今原作通り進んでおりますのでゆっくりと待っていただけると嬉しいです!!機会があれば番外編でも出したいですね! (2018年9月26日 23時) (レス) id: ef6f9e6668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星河実羽 | 作成日時:2018年9月15日 23時